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A LIFE WITHIN A DAY / SQUACKETT [イエス]

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 ロバート・フリップがいればキング・クリムゾンであるが、イエスの場合は『こわれものの』『危機』のメンバーが3~4人ほど集まれば、そのユニットは「ほぼイエス」である。実際アンダーソン・ブラッドフォード・ウェイクマン・ハウ(ABWH)を「ほぼイエス」と思った人は少なくないはず。しかし一方で「イエス」を名乗るからには、クリストファー・スクワイアがいなくては画竜点睛を欠くのもまた事実。クリスがイエス以外での活動をほとんど行ってこなかったことも、「イエス=クリスのバンド」というイメージを強くしている気がする。

そのクリスが元ジェネシスのスティーヴ・ハケットとともに結成したユニット「スクアケット(SQUACKETT)」唯一の作品が2012年にリリースされた「ライフ・ウィズイン・ア・デイ」である。クリスは2016年に白血病で亡くなったが、彼の長いキャリアの中でイエス(およびその前身バンドで再結成もされたザ・シン)以外の本格的な別ユニットとしては唯一の作品だと言える。

ア・ライフ・ウィズイン・アデイ / スクアケット
  1. ア・ライフ・ウィズィン・ア・デイ
  2. トール・シップス
  3. ディヴァィデッド・セルフ
  4. 異邦人
  5. シー・オブ・スマイルズ~微笑の海
  6. 夏の名残
  7. ストームチェイサー~嵐を追う者
  8. キャント・ストップ・ザ・レイン
  9. パーフェクト・ラヴ・ソング

 基本、歌モノの作品。「ディヴァィデッド・セルフ」や「シー・オブ・スマイルズ~微笑の海」などエイジアからGTRに至る80年代プログレの雰囲気も感じられるが、全体としてコマシャールの一歩手前で踏みとどまっている感じがクリスらしい。クリスもスティーヴもそれなりにヴォーカルをとることが出来る人なので、メロディー重視の歌モノにしようというコンセプトがあったのだろう。特にイエス時代から印象的だったコーラスワークが心地よく、全体的に泣きのギターが目立つスティーヴ色が強いサウンドの、よいアクセントになっている。2曲目「トール・シップス」のベースとギターの絡みなどは、ギターの名手とベースの名手による双頭バンドの面目躍如と言ったところで、さらに抑えたヴォーカルとも相まって、おそらくこれがスクアケットの方向性だったのだろうと感じさせる曲だ。ツェッペリンの「天国への階段」的雰囲気を持つ「異邦人」もいい。ドラマティックな「ストームチェイサー~嵐を追う者」から、力が抜けたジャジーな感じの「キャント・ストップ・ザ・レイン」への対照的な流れも面白い。この後、最終イエスの『ヘヴン&アース』(2014)がクリスの遺作となるが、このスクアケット唯一の作品が彼の最後の輝きで、遺作と呼ぶにふさわしい作品のように思われる。








Life Within a Day

Life Within a Day

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Mvd Visual
  • 発売日: 2012/06/19
  • メディア: CD



ア・ライフ・ウィズイン・ア・デイ (直輸入盤・帯・ライナー付き)

ア・ライフ・ウィズイン・ア・デイ (直輸入盤・帯・ライナー付き)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: DUレーベル (原盤:英/Esoteric Antenna)
  • 発売日: 2012/06/13
  • メディア: CD



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LED ZEPPELIN 75年北米ツアー:ナッソー・コロシアム2days(1975年2月13・14日) [レッド・ツェッペリン]

 ツェッペリン75年北米ツアーでは前回紹介したMSG最終(2/12)、ダラス2days(3/4・3/5)、ロングビーチ2days(3/11・3/12)、LAフォーラム3days(3/24/3/25/3/27)など優良音源が多いが、中でも必聴音源として、2月13・14日のナッソー・コロシアム2daysをあげておきたい。ツェッペリンのツアーについて日を追って検証した資料としては、デイヴ・ルイス&サイモン・パレット著『コンサート・ファイル』(シンコー・ミュージック)、沼田育美他著『ブート・レッド・ゼップ』(シンコー・ミュージック)、西江健博著『レッド・ツェッペリン・ライヴ・ファイル』(レインボウ・ブリッジ)といった本が手元にある。このなかからナッソー2dayにカ関する記述を拾ってみると、『コンサート・ファイル』と『ブート・レッド・ゼップ』は、「なかなかの出来」(13日に関する『コンサート・ファイル』の記述)というレベルの評価である。しかし、『ライヴ・ファイル』の13日、同じく西江健博氏による『ビートレッグ』誌No.156(2013年7月号)における14日の解説を読むと、「ナッソー公演がベストだろう」という気分になってくる。私も両日の公演を耳にしてみたが本当に素晴らしい公演であり、75年北米ツアーのベスト・パフォーマンスにあげたい。今は亡き『GOLD WAX』におけるツェッペリン特集のライターだった「パトリシア西江」さんは、この西江健博氏のことだろうか。

 思うに、『コンサート・ファイル』や『ブート・レッド・ゼップ』でナッソー公演の評価がさほど高くないのは、音源のクオリティのせいだと思われる。現在、ナッソー2dayは両日とも極めてハイ・クオリティなSB音源を容易に聴くことができる。昨年くらいから「MOONCHILD RECORDS」という1000円均一のアイテムをリリースしているレーベルのナッソー公演を購入したが、唖然とするほど素晴らしい音源であった。MOONCHILD RECORDSは、ネットその他で入手できる音源にイコライジングやピッチ調整を行って聴きやすくしたアイテムをリリースしているレーベルである。音質はどれもすばらしく、そして「プレス盤」というのがマニア心をくすぐる。多くのコレクターは、R盤よりもプレス盤にひかれてしまうのだ。かつて2CDに1万円以上出して有り難がっていたのは一体なんだったのだろう....
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 ・1975年2月13日:『LED FACES OVER COLISEUM』
 ・1975年2月14日:『FEW HOURS WITH ST.VALENTINE』


 ナッソー2daysの聞き所をあげておこう。まず13日では、元ストーンズのロン・ウッドが飛び入り出演をしている。その曲とは、アンコールの「コミュニケイション・ブレイクダウン」である。そして14日では、「貴方を愛し続けて」が演奏されているのが珍しいが、ナッソー2daysは両日ともジョン・ポール・ジョーンズのベースがクリアーで、いい感じだ。ベースがクリアーな音源は演奏もよく聞こえるが、特にこの両日の演奏は素晴らしい。中でも「丘の向こうに」のインプロヴィゼイションにおけるペイジ・ボーナム・ジョーンズ3人による怒濤のアンサンブルは、背筋がゾクゾクするほどカッコいい。「カシミール」におけるジョーンズの裏メロもクリアーで、横綱の寄りのように力強い。西江健博氏による両日の解説を片手にナッソー公演を聴くのも楽しい。




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THE HURDY GURDY MAN / DONOVAN [ドノヴァン]

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 ハーディ・ガーディ・マン / ドノヴァン 
  01. ハーディー・ガーディー・マン - "Hurdy Gurdy Man"
  02. はやぶさ - "Peregrine"
  03. 内気な娘と遊んだ話 - "The Entertaining of a Shy Girl"
  04. ふり返ってみれば - "As I Recall It"
  05. しっかりおしよ - "Get Thy Bearings"
  06. 待たせてごめんね - "Hi It's Been a Long Time"
  07. ウェスト・インディアン・レディ - "West Indian Lady"
  08. ジェニファー・ジュニパー - "Jennifer Juniper"
  09. リヴァー・ソング - "The River Song"
  10. タンジール - "Tangier"
  11. サニー・デイ - "A Sunny Day"
  12. 太陽は魔術師 - "The Sun is a Very Magic Fellow"
  13. 冬のカフェで - "Teas"
  14. Teen Ange (以下、2005年盤に収録されたボーナス・トラック)
  15. Poor Cow
  16. Laléna"
  17. Aye My Love
  18. What a Beautiful Creature You Are
  19. Colours"
  20. Catch the Wind"

 イギリスのシンガー・ソンング・ライター、ドノヴァンが1968年にリリースした6枚目のアルバム。ただしアメリカでは、5枚目にあたる2枚組『ドノヴァンの贈り物〜夢の花園より(A Gift from a Flower to a Garden)』(1967年)が別々にリリースされた。「風変わり」な曲が目白押しで、時には呪術的で時には幻想的。まったり出来そうで、それでいてけだるい感じ。フルートやタブラが不思議に効果的な、まさにこれぞサイケという作品。「サンシャイン・スーパーマン」(66年に全米1位、全英2位)や「メロー・イエロー」(67年に全米2位、全英8位~ただし、全米では『レコード・ワールド』で1位となった)の2大ヒットに隠れているが、タイトル曲をはじめ、フォークからサイケデリック・ミュージックの旗手となったドノヴァンの魅力が堪能できる一枚である。とはいえ、60年代後半を象徴するワールドワイドな作品という点で、ブリティッシュ・フォークのテイストは薄い。
 タイトル・ナンバーのハーディ・ガーディは弦楽器の一種で、鍵盤で操作する。ヒエロニムス・ボスの有名な絵「快楽の園」にも描かれている古楽器である。



 ドノヴァンが2005年に発表した自伝のタイトルは、このアルバムと同じく『ハーディ・ガーディ・マン』。実に面白い本だ。ビートルズやストーンズのメンバー、ジミ・ヘンリックスやボブ・ディランとの交流。70年代以降、ドノヴァンの人気は急速に低下するわけだが、こうした神格化されたミュージシャンとドノヴァンとの違いはいったい何だったのだろうと考え込んでしまう。日本語版は2008年に工作舎から発売されたが、訳文が素晴らしい。注も丁寧で、音楽的知識の豊富さに裏打ちされた、著者への敬意溢れる素晴らしい仕事だと思う。
自伝『ハーディ・ガーディ・マン』の第28章「ハーディ・ガーディ・マン」(385頁以下)には実に興味深い記述がある。
  ・「ハーディ・ガーディ・マン」は、当初ジミ・ヘンドリックスに贈るために書いた曲だったが、プロデユーサーだったミッキー・モストの強いすすめでドノヴァン自身が歌うことになった。
  ・ギターはジミ・ヘンドリックスに依頼したが、スケジュールが合わず、当時セッション・ギタリストとして活躍していたジミー・ペイジとアラン・ホールズワースが担当した。
 ・ベースを担当したジョン・ポール・ジョーンズは、アレンジも担当した。
 ・ドラムは、ジョン・ボーナムとクレム・カティーニ(デビュー前のジェフ・ベック・グループのドラマー)が担当した。
 ・歌詞の一節をジョージ・ハリスンが書いてくれたが、曲の長さの関係でリリース・ヴァージョンには採用されなかった。その後ライヴ・アルバムに収録された。

 「ハーディ・ガーディ・マン・セッションにはローバート・プラント以外のツェッペリンのメンバー3人が参加している」という言説は日本盤のライナーにも紹介されており、ネットで検索した限りでは、かなりよく知られたエピソードのようだ。ドノヴァンはこの曲を「メタル・フォーク」と評し、ジミー・ペイジはこのセッションからインスピレーションを得てレッド・ツェッペリンを結成したのだろうと述べている。なるほど、アルバム全体として後のツェッペリンの『Ⅲ』の雰囲気に通じるサウンドである。またクレム・カティーニ(カッティーニ)は、ツェッペリンのドラマー候補の一人だったという。しかし英語版Wikipediaの「Hurdy Gurdy Man 」の項目を読む限りでは、ジミー・ペイジとジョン・ポール・ジョンズはこの曲に参加しているものの、ジョン・ボーナムは参加していなかったようだ(エンジニアのエディ・クレイマー:ツェッペリンのエンジニアでもある~の証言など)。




Hurdy Gurdy Man

Hurdy Gurdy Man

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI Europe Generic
  • 発売日: 2005/05/24
  • メディア: CD



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Café Bleu / THE STYLE COUNCIL [スタイル・カウンシル]

 ジャムを解散させたポール・ウェラーが立ち上げたのは、ジャジーで洗練されたスタイルを持つユニット、その名もスタイル・カウンシル。当時、雑誌『フールズ・メイト』なんかでは、「ジャムとスタイル・カウンシルがどちらも音楽的に好きだという人は信用できない、ポール・ウェラーのミーハーだって正直に言え」なことが書かれていたほど、ジャムとスタイル・カウンシルの音楽的差異は大きかった。フジテレビの朝のワイドショー『とくダネ!』のオープニングで「シャウト・トゥ・ザ・トップ」が使われたり、「カウンシル・ミーティン」がNHKFMのテーマ音楽に使われたりと、軽快でポップなサウンドは、広く受け入れられた。

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 『カフェ・ブリュ』(Café Bleu)
  01. ミックス・ブレッシング - Mick's Blessings
  02. ザ・ホール・ポイント・オブ・ノー・リターン - The Whole Point of No Return
  03. ミー・シップ・ケイム・イン - Me Ship Came In!
  04. ブルー・カフェ - Blue Café
  05. ザ・パリス・マッチ-The Paris Match
  06. マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ-My Ever Changing Moods
  07. ホワイトハウスへ爆撃 - Dropping Bombs on the Whitehouse
  08. ゴスペル - A Gospel
  08. ストレングス・オブ・ユア・ネイチャー - Strength of Your Nature
  09. ユーアー・ザ・ベスト - You're the Best Thing
  10. ヒアズ・ワン・ザット・ガット・アウェイ - Here's One That Got Away
  11. ヘッドスタート・フォー・ハッピネス - Headstart for Happiness
  12. カウンシル・ミーティン - Council Meetin

 84年にリリースされた1stアルバムはフランス語のアルバムタイトル通り、パリの雰囲気漂う作品。特にアナログだとA面に当たる01~07は、フランスのクラブで演奏されるジャズの雰囲気(なにやら物騒なタイトルの07でさえも)。それに対し、ラップの08以降はややファンキーな感じである。シンセが所々でシンセが使われているが、ホーンなど全体として生楽器が印象的である。ミック・タルボットはオルガンにこだわった人らしいが、そのことがよく感じられる作品だ。11のD.C.リーのヴォーカルも素晴らしい。ジャム時代の「悪意という名の街」(Town Called Malice)で示されたブラック・ミュージックへの憧憬をいっそう明らかにしたという点でも重要な作品。 メロディーやアレンジもよく出来た曲が多く、BGMとしても使える。

悪意という名の街 / ザ・ジャム



 アルバム収録曲の中で一番好きな曲は「マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ」だけど、この曲はアルバム・ヴァージョンと7インチのヴァージョンはまったく違う。私が最初の買ったスタカンのレコードは「マイ・エヴァ・チェンジング・ムーズ」の7インチで、その後12インチを買った。当時ラジオ日本で評論家の福田一郎さんが、「こういう曲がヒットするって、日本のファンは本当にセンスがいいよね」と発言していたことを思い出す。高校時代、ラジオ日本の番組は貴重な情報源だった。夜だと熊本でも聴くことができたが、そうしたリスナーは多かったようで、大貫憲章さんと今泉恵子さんがパーソナリティを務めていた番組「サウンドプロセッサー」には「古里からこんばんは」という、地方でラジオ日本を聴いている人に電話でインタビューするコーナーがあった。



 アルバムとしてはこの『カフェ・ブリュ』が最初の作品だが、『カフェ・ブリュ』リリース前の1983年に(ヴァージョン違いや7インチ・12インチの区別を無視して大まかに)4枚のシングルをリリースしており、このため日本やドイツでは、『Intorducing』(邦題『ロング・ホット・サマー』)という7曲入りの編集盤がリリースされたが、この時期のリリースや別ヴァージョンは多岐にわたるため、すべてをフォローすることは困難を極める。



【1983年にリリースされた主なシングル】
1.Speak Like A Child / Party Chambers
2.À Paris~4曲入り12インチ
  Long Hot Summer (Extended Version) /
   Party Chambers(instrumental) / The Paris Match / Le Départ
3.A Solid Bond In Your Heart / It Just Came To Pieces In My Hands
   / A Solid Bond In Your Heart (Instrumental)
4.3曲入り12インチ Money-Go-Round / Headstart For Happiness / Mick's Up

【Introducing: The Style Council】
 01. Long Hot Summer
 02. Headstart For Happiness
 03. Speak Like A Child
 04. Long Hot Summer (Club Mix)
 05. The Paris Match
 06. Mick's Up
 07. Money-Go-Round (Club Mix)



84年には「Groovin'」「My Ever Changing Moods」の2枚をリリースしている。
 ・Groovin'~3曲入り12インチ
You're The Best Thing (Long Version) / You're The Dub Thing / The Big Boss Groove
 ・My Ever Changing Moods (Long Version) / Spring, Summer, Autumn / Mick's Company



以下はノート
・Speak Like A Child / Party Chambers 2曲とも5枚組ボックスに収録
・À Paris4曲のうち3曲は5枚組ボックスに収録
Party Chambers(instrumental)は?
・A Solid Bond In Your Heart 3曲のうち2曲は5枚組ボックスに収録
 A Solid Bond In Your Heart (Instrumental)は?
・Groovin' 3曲のうち2曲は5枚組ボックスに収録
 You're The Dub Thing は?
・My Ever Changing Moods
 12インチは3曲とも5枚組ボックスに収録
 ベスト盤『Shout to the Top: the Collection』→7インチ?
 ベスト盤『シンギュラー・アドヴェンチャーズ』→12インチ・ヴァージョン
・The Paris Match 両ヴァージョンとも5枚組ボックスに収録
・Money-Go-Round
Introducing→ Club Mix
5枚組ボックス→ Bert Bevan's Alternative Remix
ベスト盤『シンギュラー・アドヴェンチャーズ』→別ヴォーカル
ベスト盤『ザ・サウンド・オブ・ザ・スタイル・カウンシル』→7インチ?
 ベスト盤『GREATEST HITS』→12インチ?
・Long Hot Summer
Introducing→ Club Mix
  ベスト盤『シンギュラー・アドヴェンチャーズ』→12インチ
ベスト盤『Shout to the Top: the Collection』『GREATEST HITS』は7インチ?
・ You're The Best Thing
 ベスト盤『シンギュラー・アドヴェンチャーズ』→別ヴァージョン(4:36)
 5枚組ボックス(5:43)→アルバム・ヴァージョン
・ Headstart For Happiness
5枚組ボックス(2:50)→シングル・ヴァージョン(アルバム・ヴァージョンは3:20)



カフェ・ブリュ

カフェ・ブリュ

  • アーティスト: ザ・スタイル・カウンシル
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2011/11/09
  • メディア: CD



Shout to the Top: the Collection

Shout to the Top: the Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Spectrum Audio UK
  • 発売日: 2013/09/24
  • メディア: CD



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MESH & LACE / MODERN ENGLISH [4AD]

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MESH & LACE / MODERN ENGLISH
  01. Gathering Dust
  02. 16 Days
  03. Just A Thought
  04. Move In Light
  05. Grief
  06. The Token Man
  07. A Viable Commercial
  08. Black Houses
  09. Dance Of Devotion (A Love Song)
  10. Smiles And Laughter
  11. Mesh And Lace
  12. Tranquility
  13. Home
  14. Swans On Glass
  15. Incident



 4ADの初期から現在まで活動しているほとんど唯一のバンドが、モダン・イングリッシュ(途中2回ほど数年にわたり活動停止した時期があった)。デビューシングルは1979年に自主製作のレーベルLimp Recordからリリースしたシングル「Drowning Man」で、エセックス出身の5人組である。4ADのアイヴォに見いだされて80年に4ADから「Gathering Dust」「Swans On Glass」 の2枚のシングルをリリースしたのち、ジョン・ピールの番組にも出演した。その後4ADからリリースした1stフルアルバムが『メッシュ&レース』だ。ジョイ・ディヴィジョンやバウハウウスの暗さにドライヴ感を加えたようなサウンドをベースに、時々感じるキラキラした感じや虚無的な雰囲気は初期4ADのイメージ。耽美のコクトーにソリッドなバウハウス、ビートのモダン・イングリッシュというのが私のイメージだった。




 ノイジーでアグレッシヴな面に耳がいってしまいがちだが、実はメロディアスでもあった。4ADオールスターズのディス・モータル・コイルの最初のシングル「Songs to the Siren」(AD310)の12インチ「This Mortal Coil」(BAD310)には、A面すべてをつかってモダン・イングリッシュの9分に渡るカヴァー「Sixteen Days - Gathering Dust」が収められており、B面にはティム・バックレーのカヴァー「Songs to the Siren」のほか「Sixteen Days (Reprise)」が収められている。この「This Mortal Coil」のレコーディングには、モダン・イングリッシュのメンバーが2人、ギターのゲイリー・マクドウェルとベースのマイケル・コンロイが参加していた。このディス・モータル・コイルのシングルにキーボードでクレジットされているマーティン・ヤング(当時カラー・ボックスのメンバーだった)は、87年にM/A/A/R/Sの一員として「パンプ・アップ・ザ・ヴォリューム」の全英No.1ヒットを飛ばした。

 現行CDのうち、オリジナルアナログLPに収録されていたのは02~09の8曲。残りは7インチや12インチのみに収録されていた曲である。オリジナルに収録されていなかった「Gathering Dust」を最初にもってきたのは、「16days」とつなげてディス・モータル・コイルをイメージさせることを狙ったのだろう。


 幸か不幸か、彼らが2ndアルバム『After The Snow』をリリースした1982年は、折しも第2次ブリティッシュ・インベイションが本格化してくる時期。アルバムからカットされた2枚目のシングル「I Melt With You」がビルボードの全米チャート78位というヒットとなってしまい、アメリカ市場を意識したサウンドへと変貌してしまう。3枚目のアルバム『Ricochet Days』(84年)は陰鬱さが影を潜め、アメリカ狙いがあからさまな作品だったが失敗に終わり(全米93位)、第2のシンプル・マインズを目指すべく4ADを離れてアメリカのSIREと契約して4枚目のアルバム『Stop Start』をリリースするも鳴かず飛ばず(全米154位)。ところが90年には「I Melt With You」をリメイクしたところ、また76位まで上がるという何ともコメントのしようがない結果となった。現在のところ2016年にリリースした『Take Me to the Trees』が最新作で、オリジナル・メンバー5人のうちリチャード・ブラウン(ドラム)を除く4人が参加し、”PLEDGEMUSIC"を通じたクラウドファンディングによって制作された。プロデュースは前述のマーティン・ヤング、カヴァーアートはは元23エンヴェロープのヴォーン・オリヴァーという、原点回帰?な作品。





Mesh & Lace

Mesh & Lace

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Drastic Plastic
  • 発売日: 2016/05/31
  • メディア: CD



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DAVID SYLVIAN & ROBERT FRIPP [デヴィッド・シルヴィアン]

 傑作『Secrets of the Beehive』(87年)の後ににリリースされたのは、元カンのホルガー・シューカイとのコラボ2枚(88年の『Plight & Premonition』と翌年の『Flux + Mutability』)。この2枚を聴いて、あまりの退屈さに「もうこの人にはやりたいことがなくなったのではないだろうか」と思ったものである。しかし91年に元JAPANのメンバーが集まったユニット、レイン・トゥリー・クロウのアルバムは、「おおっ、まだやってくれるじゃないか!」と思わせる、聴き応え十分の作品だった。そのレイン・トゥリー・クロウの次にリリースされたのがキング・クリムゾンのロバート・フリップとのコラボであったから、吃驚仰天。当時プレイヤー持ってなかったにもかかわらず、来日公演のレーザーディスクまで買ってしまった。
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 The First Day / David Sylvian & Robert Fripp
  01. God's Monkey
  02. Jean The Birdman
  03. Firepower
  04. Brightness Falls
  05. 20th Century Dreaming ( A Shaman's Song )
  06. Darshan ( The Road To Graceland )
  07. Bringing Down The Light


 このユニット以前、フリップはシルヴィアンのミニ・アルバム『Alchemy: An Index of Possibilities(邦題:錬金術)』(85年)と翌年にリリースされた2枚組アルバム『Gone to Earth』にもクレジットされていたので、この二人が組んだというのは頷けることではあった。しかし、流れてきたサウンドはまったくの予想外。アンビエント系の静かな音を予想していたが、上品なアグレッシヴさとでも言おうか、ロックのダイナミズムを感じさせる作品に仕上がっている。シルヴィアンのファンとクリムゾンのファン、双方からよい評価はあまり目にしないが(かといって否定的な評価も目にしない)、才能ある二人の個性がうまく融合した傑作。二人のイメージにはそぐわない笑顔のジャケットがそのことをよく物語っているように思われる。 

 このアルバムからは「Jean The Birdman」と「Darshan」の2曲がシングルとしてリリースされた。「Jean The Birdman」は、分売のCD1とCD2をまとめると、セットが完成するという90年代のCDシングルによく見かけたセット。プリファブ・スプラウトなどで見たことがある。

Jean The Birdman(part1) (Virgin : VSCDG-1462)
  01. Jean The Birdman
  02. Earthbound ( Starblind )
  03. Endgame
Jean The Birdman(part2) (Virgin : VSCDT-1462)
  01. Jean The Birdman
  02. Gone To Earth
  03. Tallow Moon
  04. Dark Water
Darshan (Virgin : STLCD1)
  01. Darshan ( The Road To Graceland ) [ Translucent Remix by The Grid ]
  02. Darshana [ Re-constructed by The Future Sound Of London ]
  03. Darshan ( The Road To Graceland )
「Earthbound」はクリムゾンを思い浮かべるタイトルだが、シルヴィアンによる明るめのアコギ弾き語りで、後半はアンビエントなフリッパートロニクス。前半と後半のあまりの違いにはちょっと違和感を感じる。「無理矢理つなげた」感じ。 「Endgame」も軽快でアコースティックな曲で、スティール・ギターの音が曲全体に明るさを加えている。「Gone To Earth」はシルヴィアンのソロ・アルバムに収められていた曲。フリップ参加の曲ということで収録されたのだろう。英語版のWikipediaには「new version recorded during the First-Day-Sessions」とあるが、どこが違うのかよくわからない。「Tallow Moon」はシルヴィアンのソロ作品で、ホルガー・シューカイとのコラボ作品と似た雰囲気。これに対して「Dark Water」はフリップのソロ作品で、アンビエントなフリッパートロニクス。そして3枚目「Darshan」は、リミックス。リミックス2曲はどちらもあまり面白くない。特に「Re-constructed by The Future Sound Of London」は、なんだかよくわからない曲になってしまっていて意味不明。



 シルヴィアン&フリップは、アルバムのリリース前年の92年とリリース後の93年にツアーを行っている。ツアー日程とセットリスト。
https://www.setlist.fm/setlists/david-sylvian-and-robert-fripp-2bd6b4aa.html
 92年の「The First Day Tour '92」は、シルヴィアン&フリップ、それにアルバムのレコーディングにも参加したトレイ・ガンの3人でドラムレス。3月の寺田倉庫がスタートで、「Jean The Birdman」なども演奏されてはいるがライヴ向きではない曲も多く、またドラムレスということもあり聞く側としてはつらい部分がある。JAPAN時代の曲「Ghosts」でひときわ拍手が大きくなるのは(日本では演奏されていないがイタリアではほとんどの公演のアンコールで演奏されている)、そのことを物語っているように思われる。この「The First Day Tour '92」で披露された「The First Day」は、アルバムのタイトルになりながらも結局収録されなかった。
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Sylvian & Fripp Live in Tokyo '92 (Hickory H-1102) 92年3月7日、渋谷公会堂
Disc 1
 01ー05. California Guitar Trio (Opening Act)
 06. Soundscape 1
 07. Soundscape 2
 08. Firepower
 09. Ascension / Under Ingrid's Wheels
 10. Jean the Birdman
Disc 2
 01. 20th Century Dreaming
 02. The House in Which We Live
 03. Protopunk
 04. Blinding Light of Heaven
 05. Urban Landscape
 06. Introduction
 07. Soundscape 3
 08. Jean the Birdman

Sylvian & Fripp Live in Italy & Japan '92 (Hickory H-1103)
 01. Firepower
 02. Under Ingrid's Wheels / Medley
 03. The First Day
 04. Jean the Birdman
 05. 20th Century Dreaming
 06. The House in Which We Live
 07. Blinding Light of Heaven
 08. Ghosts
 09. Under Ingrid's Wheels / Medley
 10. The First Day
 11. The House in Which We Live
01~08は92年6月24日のジェノヴァ(イタリア)公演、09~11は同3月5日の新宿厚生年金会館。

The First Day (9 20305-2)
  01. Soundscape
  02. Firepower
  03. Ascension
  04. Song
  05. Subterranean Burn
  06. First Day
  07. Jean The Birdman
  08. Splatology
  09. Mood #1
  10. Protopunk
  11. Blinding Light Of Heaven
  12. Urban Landscape
 「Recorded live in March 1992.」とだけのクレジットで録音場所は不明だが、上のアイテムの後半と同じく3月5日の新宿厚生年金会館でのステージだと思われる。04「Song」は、「Under Ingrid's Wheels」である。
http://web.archive.org/web/20071208114355/http://members.aol.com/kingcrimsonlive/kclive42.htm

 アルバムリリース後の93年には、10月から五反田を皮切りに12月のロンドン公演までの「The Road to Graceland Tour '93」がスタート。「The First Day Tour '92」は日本とイタリアのみのツアーであったが、今回はアメリカやイタリア以外のヨーロッパも含んだ大規模なツアーとなった。シルヴィアン、フィリップ、トレイ・ガンの3人に加え、4ADからピーター・ヌートンとのコラボ作品をリリースしていたマイケル・ブルック(ギター)と、「ブロウクン・ウィングス」「キリエ」という2曲連続の全米No.1ヒットを生んだMR.ミスターのメンバーだったパット・マステロット(ドラム)が参加。音の厚みと完成度は格段に向上した。このツアーのセットリストで特に注目は、フリップがピーター・ガブリエルと共作した「Exposure」が演奏されていることである。どちらかというとフリップ卿のヴァージョンよりも、ピーガブのヴァージョンに近いイメージで演奏されている。シルヴィアンがヴォーカルなので当然だが。シルヴィアンがレイン・トゥリー・クロウの「Every Colour You Are」を入れたことに対抗して、「ならオレも旧友との共作をいれようか」とでも思ったのだろうか。
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Sylvian & Fripp Live in Yokohama '93 (Hickory H-1104)
Disc 1
 01. God's Monkey
 02. Brightness Falls
 03. Every Colour You Are
 04. Jean the birdman
 05. Firepower
 06. Damage
 07. Exposure
 08. Gone to Erath
 09. 20th Century Dreaming
 10. Wave
 11. River Man
 12. Darshan
Disc 2
 01. The First Day
 02. Blinding Light of Heaven
 03. School of Thought
 04. Disposable Love
 05. Sports Men
 06. Key
 07. It's All Too Much
 08. Connection
 09. Drip Dry Eyes
 10. Flashback
 11. H
 12. Cue
Disc1~Disc2の02までは10月19日の横浜公演。Disc2の03以降はボーナス・トラックで、82年7月26日新宿厚生年金会館における高橋幸宏のライヴから。ラストのYMOナンバーではシルヴィアンをはじめスティーヴ・ジャンセン、 細野晴臣、坂本龍一、土屋昌巳、立花ハジメ、鈴木慶一、故加藤和彦の豪華ゲストが全員参加。

The Road To Graceland 1993 (DSRF211/2)
Disc1
 01. God's Monkey
 02. Brightness Falls
 03. Every Colour You Are
 04. Firepower
 05. Jean The Birdman
 06. Damage
 07. Exposure
 08. Gone To Earth
 09. 20th Century Dreaming - A Shaman's Song
 10. Wave
 11. Riverman
 12. Darshan - The Road To Graceland
Disc2
 01. The First Day
 02. Taking The Veil
 03. Michael Brook Solo Section
 04-8. Michael Brook Solo Section
 19月21日の大阪公演(フェスティバルホール)を収録。


 このツアーからは、『Damege』というライヴアルバムと、『Live In Japan』というビデオがオフィシャルでリリースされている。『Damege』には2つのヴァージョンがあり、一つは94年にフリップのプロデュースでリリースされた作品で、もう一つは2002年にシルヴィアンのプロデュースでリリースされた作品である。曲順は異なるものの音源はどちらも同一で、クレジットには93年12月の公演とある。したがって12月1日のマンチェスター、2日のグラスゴー、4日&5日のロンドン二日連続のうちのいずれかだが、レコーディングの準備を考えれば、ロンドン公演である可能性が高い。
 ミックス面での違いは、シルヴィアン版はフリップ版に比べてオーディエンスの声が抑えられ、ライヴとしての臨場感は低い。また内容面では、シルヴィアン版はフリップ版に収録されていた「Darshan」が外され、代わりに「Jean The Birdman」が収録された。フリップ版と比べるとギターの音が控えめになっており、メロディーがはっきりした歌モノを入れたことからヴォーカリストとして聴かせることを主眼に置いたことがわかる。「Exposure」を入れてもよかったと思うが。
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 Damage (produced by Robert Fripp)
  01. Damage
  02. God's Monkey
  03. Brightness Falls
  04. Every Colour You Are
  05. Firepower
  06. Gone To Earth
  07. 20th Century Dreaming (A Shaman's Song)
  08. Wave
  09. Riverman
  10. Darshan (The Road To Graceland)
  11. Blinding Light Of Heaven
  12. The First Day

 Damage (produced by David Sylvian)
  01. God's Monkey
  02. Brightness Falls
  03. Every Color You Are
  04. Jean The Birdman
  05. Firepower
  07. Gone To Earth
  06. Damage
  08. 20th Century Dreaming (A Shaman's Song)
  09. Wave
  10. Riverman
  11. Blinding Light Of Heaven
  12. The First Day



 ビデオ『Live In Japan』は、95年にVHSとレーザーディスクでリリースされた。収録されているのは、10月26日の中野サンプラザ公演。時々モノクロになったりコラージュがはいったりと、様々なエフェクト処理がなされているが、ハッキリ言って邪魔だ。「Every Colour You Are」でのフリッパートロニクスと、「Exposure」冒頭でのシルヴィアンのキーボードがいい感じ。ロシア版『Damage』にこの映像のボーナスDVDがついたアイテムがあったが、ブートレッグのようだ。
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  01. God's Monkey
  02. Brightness Falls
  03. Every Colour You Are
  04. Jean The Birdman
  05. Firepower
  06. Damage
  07. Exposure
  08. Gone To Earth
  09. 20th Century Dreaming
  10. Wave
  11. Riverman
  12. Darshan
  13. The First Day
  14. Blinding Light Of Heaven



 92年・93年の両ツアーで演奏されながら、『First Day』に収録されなかった「Blinding Light Of Heaven」だが、シルヴィアンの2枚組ベスト盤『Everything And Nothing 』(2000年) のボーナスCDに収録された。ワイルドなフリップのソロ、ブイブイと唸るトレイ・ガンのスティックがなかなかよい。オフィシャルに収録されなかったのが不思議なほどイイ曲だ。
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The First Day

The First Day

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Discipline Us
  • 発売日: 2015/02/03
  • メディア: CD



Damage

Damage

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin Records Us
  • 発売日: 1994/10/18
  • メディア: CD



Damage

Damage

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin Records Us
  • 発売日: 2001/08/02
  • メディア: CD



Darshan

Darshan

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Virgin Int'l
  • 発売日: 2002/06/18
  • メディア: CD



Jean the Birdman

Jean the Birdman

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: 0
  • 発売日: 1993/08/19
  • メディア: CD



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LIONHEART / KATE BUSH [ケイト・ブッシュ]

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ケイト・ブッシュ『ライオンハート』
 01. ブルーのシンフォニー(Symphony in Blue)
 02. ピーターパンを探して(In Search of Peter Pan)
 03. ワォ(Wow)
 04. 車輪がすべる(Don't Push Your Foot on the Heartbrake)
 05. ライオン・ハート(Oh England My Lionheart)
 06. フルハウス(Fullhouse)
 07. 暖かい部屋で(In the Warm Room)
 08. カシュカの館(Kashka From Baghdad)
 09. コーヒーはいかが(Coffee Homeground)
 10. ハンマー・ホラー(Hammer Horror)

 デビュー・アルバム『天使と小悪魔』(78年)からわずか8ヶ月後の78年11月にリリースされた2ndアルバム。鮮烈な1枚目と、初めて全英チャート1位を獲得した次作『魔物語』(80年)に挟まれているため、彼女の作品の中ではやや影が薄い印象だが、英国的陰影に富んだ素晴らしい作品である。
 アルバム・タイトルの「ライオンハート」といえば、イングランド国王リチャード1世(獅子心王)を思い出す。イングランド王ながらほとんどフランス人といってもいい人物だが英国での人気は高い。アルバムの中心となる曲「Oh England My Lionheart」には、" Peter Pan steals the kids in Kensington Park","You read me Shakespeare on the rolling Thames","my English rose"といったイングランドに関わる言葉が数多く登場する。前作の「嵐が丘」から続く文学的英国らしさ。同じく78年にリリースされたウィングスのアルバム『ロンドン・タウン』とともに、英国のトラディショナルな雰囲気漂う秀作である。

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 日本とカナダではオープニングの「ブルーのシンフォニー」が第一弾シングルとしてカットされたが、それ以外の国では「ワォ」がカットされた。ドリーミーな雰囲気の「ブルーのシンフォニー」だが、"The more I think about sex, the better it gets. Here we have a purpose in life." という歌詞にドキッとさせられる。日本盤アナログでは帯が裏ジャケでも使える仕様で、リバーシブル?であった。


「WOW」Official Music Video Version 1



「WOW」Official Music Video Version 3  Youtubeのケイト公式チャンネルにも「Version 2」はUPされていない。



「Hammer Horror」 Official Music Video



Symphony In Blue (1979 Xmas Special)


 彼女の魅力の一つは、いささか風変わりでシアトリカルなパフォーマンスにあると思うが、「ハンマー・ホラー」のPVはその魅力をよく伝える作品である。ケイトは1958年の生まれだから、このアルバムがリリースされたときはちょうど20歳。まさしく天使か小悪魔か。 しかしアメリカではこのエキセントリックな魅力が理解されないのか、英国では無敵の彼女も全米チャートでは大苦戦。「神秘の丘」(85年)の30位が最大のヒットである(しかも、ダンス/クラブ・チャートの方でヒットした)。こうした状況を打開するため、「ラバーバンド・ガール」(93年)は、わざわざアメリカ市場向けのPVをつくったものの、最高位88位と振るわなかった。


ライオンハート(紙ジャケット仕様)

ライオンハート(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/02
  • メディア: CD


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1974年3月26日の EMERSON, LAKE & PALMER [エマーソン、レイク&パーマー]

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Benny The Bouncer / Emerson Lake & Palmer (HIGHLAND HL118/119#EL4)
DISC 1
 01. Hoedown
 02. Jerusalem
 03. Toccata
 04. Tarkus
 05. Benny The Bouncer
 06. Jeremy Bender / The Sheriff
 07. Take A Pebble
 08. Still...You Turn Me On
 09. Lucky Man
DISC 2
 01. Piano Improvisations
 02. Take A Pebble (Conclusion)
 03. Karn Evil 9 (1st Impression)
 04. Karn Evil 9 (2nd Impression)
 05. Karn Evil 9 (3rd Impression)


 この日はアメリカはカンザス州ウィチタ公演。前年の11月からスタートしたUSツアーも終盤であり、あとは2日後28日のロサンゼルス公演を残すのみ。4月にはいって有名な「カリフォルニア・ジャム」に出演しているものの、これはまぁオマケと言ってもよかろう。「恐怖の頭脳改革」リリース直後の、バンドとしてのピークを迎えた時期だけに素晴らしい演奏である。特に「タルカス」終盤のキースを中心としたインプロヴィゼイションの嵐は圧巻。ボックス『マンティコア・ヴォルツVol/2』に「Waiting For The Corduroy Purpose」というタイトルで収録され、オフィシャルでリリースされたのも頷ける。
 特筆すべきは、ライヴではほとんど演奏されたことがない「Benny The Bouncer」が収録されていることである。タイトルにもなり、裏ジャケにはわざわざ赤い字で印刷されている。ダンスホールの用心棒から天国への入り口(聖ペテロの門St. Peter's Gate)の門番となったベニー。ジャズ・ミュージシャンのベニー・カーターとシドニー・ベシエのことか??お遊びめいた不思議な歌詞である。また「Jeremy Bender 」のちょっと力を抜いてリラックスした雰囲気も心地よく、「Still...You Turn Me On」から「Lucky Man」への流れもよい。音質も聞きやすいオーディエンスで、オフィシャル『レディース&ジェントルメン以上の白熱演奏とも相まって十分楽しめるアイテムだ。1曲目の「ホウダウン」がカットインなのが惜しい。

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THE FOURTH DRAWER DOWN / THE ASSOCIATES [アソシエイツ]

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 01. White Car in Germany
 02. A Girl Named Property
 03. Kitchen Person
 04. Q Quarters
 05. Tell Me Easter's on Friday(イースターの金曜日)
 06. The Associate
 07. Message Oblique Speech(歪んだメッセージ)
 08. An Even Whiter Car
 09. Fearless (It Takes a Full Moon)
 10. Point Si
 11. Straw Towels
 12. Kissed
 13. Blue Soap

 
 キュアーのレーベルFictionから『The Affectionate Punch』(80年)をリリースした後、ベガーズ・バンケット傘下のSituation2へ移籍して81年にリリースした2枚目。6枚のシングルを集めたコンピレーションで、日本で最初に紹介されたアソシエイツの作品(邦題は『碧い幻』)でもあった。もっとも、雑誌『ミュージック・ライフ』での評価は5点満点の2点(理由は「暗すぎる」)と芳しいものではなかった。オリジナルのアナログに収録されていたのは01~08で、09~13は2000年にV2からリイシューされた時に収録されたボーナス・トラックである。
 Fictionを離れた後の最初のシングルは、メジャーのRSOから39 Lyon Streetの名義で81年5月に発表された「Kites」で、02はそのB面曲。B面はアソシエイツ名義である(「Kites」はアソシエイツの2枚組ベスト盤『SINGLES』に収録されている)。その他のカップリングは01/06(81年12月)、03/08(81年8月)、04/12(81年6月)、05/11(81年7月)、07/13(81年10月)。81年の5月から12月の8ヶ月間に6枚のシングルというハイペースでのリリースで、しかもすべてがハイクオリティという驚異的な時期である。アルバム全体を包むダークで冷んやりとした感覚は、シングルの寄せ集めながらも統一感が感じられ、このアルバムを聴いていた高校時代の夏の夜、窓から流れ込んでくる風を思い出す。ビリー・マッケンジーのハイ・トーン・ヴォーカルに、アラン・ランキンのシンセが絡むアソイエイツ独特の世界はこの時期に確立されたと言っていい。「音の万華鏡」とも称された彼らの世界は、さらにポップさも加えた最高傑作『SULK』へと向かう。『SULK』の評価の高さゆえに見過ごされがちだが、アソシエイツ、特にアラン・ランキン在籍時の彼らの本質は、ニュー・オーダーやザ・スミス同様にシングル重視のバンドだ。その意味でこのアルバムは、彼らの魅力をよく伝えるコンピレーションだと言える。
 
 2016年には2枚組となってリイシューされた。Disc1はオリジナルの8曲で、Disc2には以下の8曲が収録されている。

 01. Straw Towels
 02. Kissed
 03. Fearless (It Takes A Full Moon)
 04. Point Si
 05. Blue Soap
 06. The Tree That Never Sang
 07. Straw Towels (Demo)
 08. Q Quarters (Demo)









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HARMONY + SINGLES / THE WAKE [ザ・ウェイク]

 ザ・ウェイク(The Wake)は、「ハッピー・バースデイ」のヒットを飛ばしたオルタード・イメージズ(日本ではオルタード・イメージ表記だった)の初期メンバーだったシーザーことジェラルド・マキナルティが結成したバンドで、スコットランドはグラスゴーの出身。僕がこのバンドに注目したのは、初期にボビー・ギレズピー(プライマル・スクリーム)が在籍していたというのが理由だが、そうした話題性を抜きにしても、いいバンドである。

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 HARMONY / THE WAKE
 01. Favour
 02. Heartburn
 03. An Immaculate Conception
 04. Judas
 05. Testament
 06. Patrol
 07. The Old Men
 08. Chance
 09. Something Outside
 10. Host
 11. The Drill
 12. Uniform
 13. Here Comes Everybody
 14. On Our Honeymoon
 15. Give Up

 1stアルバム『HARMONY』は、ファクトリーから1982年にリリースされた。現行のCDでは01~07がオリジナルで、以降はシングルなどのボーナストラックである。ただし、オリジナルの7曲もアナログのA面とB面を入れ替えた曲順になっており、08は84年にファクトリー・ベネルクスからリイシューされたときに追加された曲。その他、09と10はボビー脱退後にリリースされた2ndシングル(1984)、11ー14はBBCのジョン・ピール音源、14と15がインディーからリリースされた1stシングル(1982)、という構成になっている。14のクレジットはボビー(クレジット表記はRobert Gillespie)だが、15のクレジットは、ボビー参加前のベーシストであるジョー・ダナマリーになっている。
 1stアルバムの頃のザ・ウェイクは、ファクトリーというレーベルカラーとも相まって、ジョイ・ディヴィジョン的だ。特にボビー・ギレスピーのピータ・フックみたいなベースと、チープなキーボードはモロJD的。一方でエコーがかかった線の細いヴォーカルは独特の浮遊感を感じさせ、ドルッティ・コラム的な雰囲気も感じられる。ザ・ウェイクは後にサラに移籍するが、ヴォーカルはファクトリーよりもサラ・レベールのカラーに合っているように思われる。

 アルバムのレコーディングはマンチェスターの今は亡きストロベリー・スタジオで行われた。ストロベリー・スタジオは、10ccによって設立され、彼らが「アイム・ノット・イン・ラヴ」を作り上げた場所である。その後ドゥルッティ・コラムやザ・スミス、ストーン・ローゼスなどが使用し、ジョイ・ディヴィジョンの『アンノウン・プレジャーズ』がレコーディングされたのも、このスタジオである。BS-TBS「SONG TO SOULライブラリー2 アイム・ノット・イン・ラブ/10cc」によれば、ストレベリー・スタジオの根の由来は、ビートルズの「ストロベリー・フィールズ・フォーエヴァー」だという。そしてエンジニアは、故マーティン・ハネットの参謀としてJDを手がけたクリス・ネイグル(http://www.chrisnagle.co.uk/)。というわけで、音空間的にも80年代UKニュー・ウェーヴの雰囲気に満ちた作品である。
 







Harmony & Singles

Harmony & Singles

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ltm
  • 発売日: 2002/07/30
  • メディア: CD



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