So-net無料ブログ作成
検索選択
ケイト・ブッシュ ブログトップ

KICK INSIDE / KATE BUSH [ケイト・ブッシュ]

IMG_3615.jpg


 『天使と小悪魔』
1. 天使と小悪魔(Moving)
2. サキソホーン・ソング(The Saxophone Song)
3. 奇妙な現象(Strange Phenomena)
4. 風に舞う羽根のように(カイト) (Kite)
5. 少年の瞳を持った男(The Man with the Child in His Eyes)
6. 嵐が丘(Wuthering Heights)
7. ジェイムズ・アンド・コールド・ガン(James and the Cold Gun)
8. フィール・イット(Feel It)
9. 恋って何?(Oh to Be in Love)
10. ラムールは貴方のよう(L'Amour Looks Something Like You)
11. ローリング・ザ・ボール(Them Heavy People)
12. 生命のふるさと(Room for the Life)
13. キック・インサイド(The Kick Inside)

 ケイト・ブッシュのデビュー・アルバム。リリースが1978年なので、このとき1958年生まれの彼女はリリース時に20歳。レコーディング時はまだ十代の若さ。おそるべし。日本盤のジャケット、吸い込まれそうな瞳が印象的です。

 彼女を見いだしたがピンク・フロイドのデヴィッド・ギルモアのサポートがあったとはいえ、デビュー・アルバムとは思えない完成度の高さとスケールの大きさ。表情豊かな彼女のヴォーカルは、すでに十分魅力的です。『天使と小悪魔』という邦題は、まさに言い得て妙。情感豊かな彼女のヴォーカルは、時に優しく時に妖しく広がっていきます。英国女性ヴォーカルというと、ケイト自身も敬愛しているサンディ・デニーを始め、フォーク/トラッド系に名手が多いのですが、ケイト・ブッシュはまったく別。少々エキセントリックな部分はあるものの、それが独自のワールドを構築する持ち味になっています。4曲目「風に舞う羽根のように(カイト)」など、このヴォーカルだったからこそ、これだけの完成度で仕上がったと言えるでしょう。続く「少年の瞳を持った男」との対比も効果的。尊敬するパフォーマー/アーティストととして、私の中では「孤高の存在」です。

 このアルバムの曲のアレンジはどれも素晴らしく、特にエンディングにおけるアレンジの変化は絶妙。おおっと聞きこんでしまうので、予定調和的に終わるより、印象が強く残る感じです。なかでも「嵐が丘」のエンディングの、ヴォーカルからストリングスをバックにした泣きのギターへの連続は、あまりの美しさに戦慄するほど。ギター・クレジットはイアン・ベアーソン(元パイロット)ですが、実際はデヴィッド・ギルモアでしょう。年上の男性との恋愛を歌った「少年の瞳を持った男」は、ギルモア氏のこと....かな。

 「嵐が丘」の♪Heathcliff, its me, Cathy come home. I'm so cold, let me in-a-your window.....って部分、聴くたびに感動しちゃうんですよね。ヒースクリフとキャサリン、今もまだゴーストのまま嵐が丘をさまよっているのでしょうか?渡辺裕之と田中美佐子の『愛の嵐』を思い出します。









 

 プロデューサーのアンドリュー・パウエル、私は大好きなアレンジャーです。彼のオーケストラ・アレンジには、品格があります。元はアラン・パーソンズ・プロジェクトと仕事をしていた人で、クリス・デ・バーやニック・ヘイワード(元ヘアカット100)、はてはホリーズやカンサスまで手がけた、弦楽アレンジの達人。私が好きな彼の作品は、アル・スチュワートの『イヤー・オブ・ザ・キャット』。エンディングがいいんですよ、ホント。それに隠れた名作ファンタジー『レディーホーク』(リチャード・ドナー監督、1985年、アメリカ)。この作品ではスコアも担当しています。ちょっとロック系。『レディホーク』はルトガー・ハウアー(『ブレードランナー』のレプリカント)とミシェル・ファイファーの騎士&お姫様のお話。

IMG_3618.jpg



天使と小悪魔(紙ジャケット仕様)

天使と小悪魔(紙ジャケット仕様)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMIミュージック・ジャパン
  • 発売日: 2005/11/02
  • メディア: CD


nice!(0)  コメント(0) 
ケイト・ブッシュ ブログトップ