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JUST ANOTHER DIAMOND DAY / VASHTI BUNYAN [伝説のSSW]

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  『ジャスト・アナザー・ダイヤモンド・デイ』ヴァシュティ・ブニャン (SPINNEY 001CD)
     1. Just Another Diamond Day
     2. Glow Worms
     3. Lily Pond
     4. Timothy Grub
     5. Where I Like to Stand
     6. Swallow Song
     7. Window Over the Bay
     8. Rose Hip November
     9. Come Wind Come Rain
    10. Hebridean Sun
    11. Rainbow River
    12. Trawlerman's Song
    13. Jog Along Bess
    14. Iris's Song for Us
    (Bonus Track)
    15. Love Song
    16. I'd Like to Walk Around in Your Mind
    17. Winter Is Blue
    18. Iris's Song for Us (Version Two)

 英国トラッド/フォークが好きな人の間では「超有名盤」なんだけど、一般的には全く知られていないという、いわゆる「隠れた名盤」の典型。メジャーのフィリップスからリリースされたにもかかわらず、2000年にCD化されるまでは、片手では足りないほどの万札が必要だった盤です。

 このアルバムは、彼女のファースト・アルバム(70年)で、淡々としたシンプルなヴォーカルに、必要最小限の楽器が加わるという簡素なつくりは、まさに「癒し」の音楽と言えるでしょう。ジャケットそのままの牧歌的で飾り気のない世界は、どこか昔懐かしいノスタルジーを呼び覚ましてくれます。みんなに聴いて欲しいけど、自分だけの宝物にもしたいっていうアンビバレンツな気持ちにもなってしまいそうです。

 プロデュースはフェアポート・コンヴェンションをてがけていたジョー・ボイド。彼の人脈からフェアポート勢が参加しており、5・9・14にはデイヴ・スウォーブリックとサイモン・ニコルがそれぞれフィドルとマンドリン、バンジョーで参加しています。『ストレンジ・デイズ』第19号にヴァシュティ・ブニャンのインタビューが掲載されています。それによると彼女は山師アンドリュー・オールダム(ローリング・ストーンズをジョルジョ・ゴメルスキーから引き抜いて、後にイミディエイトを設立)に見いだされてデビュー。1stシングル「SOME THINGS JUST STICK IN YOUR MIND」(1965年、Decca F 12157)はミック・ジャガー&キース・リチャードの曲で、オールダムがプロデュースしたとのこと。翌年にはコロムビアから2ndシングル「RAIN SONG」をリリースしています(ボーナス・トラックの15はこのB面)。16はイミディエイト時代の作品のようです。

 彼女はラッシュ(16をカヴァー)やピアノ・マジック(彼女自身がアルバムに参加)など、4AD系のアーティスト達に結構人気がありますが、その点ではミュージシャンズ・ミュージシャンと言えるかも。

オフィシャルサイトはこちら。http://www.anotherday.co.uk/
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THE TIME HAS COME / ANNE BRIGGS [伝説のSSW]

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 『森の妖精』アン・ブリッグス
    1. 夢の国から
    2. 野うさぎの丘
    3. ファイアー・アンド・ワイン
    4. ステップ・ライト・アップ
    5. ライド・ライド
    6. ザ・タイム・ハズ・カム
    7. クレアはうさぎをつかまえた
    8. もつれた男
    9. ウィッシング・ウェル
   10. 岸辺にて
   11. 波
   12. いつも
   13. 優雅な騎士

 71年にCBSからリリースされた2枚目。前作に比べると、彼女自身によるギターが伴奏として入っている分、格段に聴きやすくなっています。彼女の素朴ではかないヴォーカルは、ギターだけのシンプルな演奏とよくマッチしていますね。雰囲気的にはフォーク系シンガーソングライターという趣ですが、聴いていると一種独特の世界に導かれていくような気がしてきます(それだけオリジナリティが高いという意味です)。

 全13曲中9曲が彼女の作品(うち「ウィッシング・ウェル」はバート・ヤンシュとの共作)であり、彼女のソング・ライターとしての才能の開花がはっきりと分かります。特に「いつも」は不思議な「モダン・トラディショナル」とでも言いましょうか、懐かしさと新鮮さの両方を同時に感じさせる名曲です。唯一のトラッド「岸辺にて」の中で聴くことができる少しエコーがかかったヴォーカルと、シンプルなギターが作り出す空間は、意識が別世界に運ばれていくかのような気持ちにさせられます。英国トラッド/フォークのみならず、英国音楽史上に残る傑作です。
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CLASSIC ANNE BRIGGS / ANNE BRIGGS [伝説のSSW]

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 『ザ・コンプリート・トピック・レコーディングス』アン・ブリッグス(ヴィヴッド VSCD1305)

   1. The Recruited Collier (2:34)
   2.The Doffing Mistress (1:22)
   3. Lowlands (3:10)
   4. My Bonny Boy (2:46)
   5. Polly Vaughan (4:19)
   6. Rosemary Lane (2:40)
   7. Gathering Rushes (4:45)
   8. The Whirly Whorl (1:10)
   9. The Stonecutter Boy (1:46)
  10. Martinmas Time (4:50)
  11. Blackwater Side (3:48)
  12. The Snow It Melts the Soonest (2:18)
  13. Willie O'Winsbury (5:25)
  14. Go Your Way (4:07)
  15. Thorneymoor Woods (3:30)
  16. The Cuckoo (3:05)
  17. Reynardine (2:53)
  18.Young Tambling (10:32)
  19. Living by the Water (3:47)
  20. Maa Bonny Lad (1:15)

 シンコー・ミュージック刊『THE DIG』No.1(1995、ツェッペリン特集)の記事によれば、サンディ・デニーの「THE POND AND THE STREAM」、リチャード・トンプソンの「BEESWING」、さらにはレッド・ツェッペリンの「BRON-Y-AUR STOMP」等ででこのアン・ブリッグスのことが歌われているらしい。ペンタングルのバート・ヤンシュにトラッドの数々を教えたのは彼女であり、お返しにバートは彼女にギターを教えたという。『THE DIG』に掲載されている彼女のインタビューによれば、「あの曲は、A.L.ロイドから教えてもらった」ということで、このロイドなる人物はトラッド・ソングの発見と復元に功績があった人物とのこと。彼女の師匠とも言える人だったようで、日本盤のライナーにはロイドによる解説が採録されています。

 このCDにはトラッドの名門レーベル、トピックに彼女が残した音源(63~71年)がほとんど収録されています。14・19の2曲が彼女のオリジナルで、他はトラッド。かの「ブラックウォーター・サイド」(Led Zeppelinの「ブラックマウンテン・サイド」の元ネタ)も収録されており、サンディ・デニー版やリンダ・トンプソン版と聴き比べても楽しいと思います。シンプルな英国トラッドは、彼女の素朴ではかなげな歌声がよく似合いますね.....と、手放しで称賛したいところですが、畏れ多くも敢えて正直な感想を書かせてもらえば、収録曲の多くが彼女の声だけなので日本人の私には、トータルで聴くとつらいものがあります。歌詞の内容がストレートに伝わってこないため、どの曲も同じに聞こえてしまいます。 CBSに移籍してからの次作に軍配を上げざるを得ないでしょう。

 現在、彼女のTopic時代の音源は『A COLLECTION』というアイテムにまとめられていて、このCD収録の20曲に、『Edinburgh Folk Festival Vol. 1』(19634)、『同 vol.2』(1964)に収録されていた「She Moves Through the Fair」「Let No Man Steal Your Time」2曲を加えたコンプリート盤がリリースされています。
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Bullinamingvase / ROY HARPER [伝説のSSW]

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  1. One Of Those Days In England
  2. These Last Days
  3. Cherishing The Lonesome
  4. Naked Flame
  5. Watford Gap
  6. One Of Those Days In England Parts 2-10.
  7. Breakfast With You

 レッド・ツェッペッリンの「Hats off to (Roy) Harper」や、ピンク・フロイドの「葉巻はいかが」のヴォーカルで知られるロイ・ハーパー、77年の作品(Harvestからのリリース)。知名度の割りには、この人が語られることってあまりないような気がします。
 メロディアスで聴きやすいアルバムで、この作品を彼の最高傑作にあげる人も多いようです。オープン・チューニングのギターが印象的で、明るい「One Of Those Days In England」、ドラマティックで幽玄な「These Last Days」など印象的な小品から、スケールの大きな組曲風「One Of Those Days In England Parts 2-10」まで、いい曲がそろっています。クレジットでは、故ロニー・レイン(元フェイセズ)、ウィングス(ポール・マッカートニー)、アルヴィン・リー(テン・イヤーズ・アフター)、マックス・ミドルトン(ジェフ・ベック・グループ)等の豪華な顔ぶれが参加。バック・バンドのヘンリー・マッカロクは、ウィングス初期のギタリストだった人でしょうね。ジャケットのデザインはヒプノシス。伝統的英国ロックの香り漂う傑作。
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