So-net無料ブログ作成
検索選択
イエス ブログトップ

90125 / YES [イエス]

IMG_3537.jpg


 イエス『ロンリー・ハート』
  1. ロンリー・ハート
  2. ホールド・オン
  3. イット・キャン・ハプン
  4. 変革
  5. シネマ
  6. リーヴ・イット
  7. アワ・ソング
  8. シティ・オブ・ラヴ
  9. ハーツ
  (ボーナス・トラック)
  10. リーヴ・イット(シングル・リミックス)
  11. メイク・イット・イージー
  12. イット・キャン・ハプン(シネマ・ヴァージョン)
  13. イッツ・オーヴァー
  14. ロンリー・ハート(エクステンデッド・リミックス)
  15. リーヴ・イット(ア・カペラ・ヴァージョン)

 前作『ドラマ』(1980年)のリリース後、イエスは解散を発表しました。『ドラマ』ではただひとりのオリジナル・メンバーとなってしまったクリス・スクワイア。彼が解散後、新たにパートナーに選んだのは、トレヴァー・ラビンでした。トレヴァーは1954年南アフリカ共和国生まれ。当時の南アフリカは、悪名高きアパルトヘイト(人種隔離政策)国家であったことから国際社会から排除されていたため、彼の名前には必ずと言っていいほど「南アフリカ出身」という説明がついていました。

 1983年、復活イエスの第一弾としてリリースされたこの作品は、シングル「ロンリー・ハート」がイエス初の全米No.1となるなど、彼ら最大のヒット作となりました。プロデュースは、前作『ドラマ』で僚友ジェフ・ダウンズとともに参加していた元バグルスのトレヴァー・ホーン。エレクトロニクスを多用し、モダンでポップな面が強調された作風は、昔からのファンを大いに驚かせたものでした。とはいうものの、「イット・キャン・ハプン」のスペイシーな感覚や、トレヴァー・ラビンとジョン・アンダーソン2人のヴォーカルをフィーチャーした「リーヴ・イット」徐々に盛り上がるアンサンブルには「イエスらしさ」を私は感じましたが。とりわけ、印象的なイントロで始まる「変革」での、イエスならではの緻密な構成とハードなドライヴ感は、まさに「新生イエス」を感じさせます。

 この『90125』で音楽的なイニシアティヴを握っていたのはトレヴァー・ラビンです。いわゆる「プログレ・ハード」風味を大胆に取り入れています。このことは、解散後に彼が自分の名義でリリースしたイエス時代のデモ集『90124』を聴くとよく分かります。

 トレヴァー・ラビン『90124』
  1. ホールド・オン
  2. 変革
  3. ムーヴィング・イン
  4. ウッド・ユー・フィール・マイ・ラヴ?
  5. ホエア・ウィル・ユー・ビー
  6. ロンリー・ハート
  7. ウォールズ
  8. プロムナード
  9. ラヴ・ウィル・ファインド・ア・ウェイ
  10. ミラクル・オブ・ライフ
  11. シネマ

 『90124』と『90125』との間には、アレンジや雰囲気など同じ曲でもかなりの違いがあります。当初「シネマ」と命名されたプロジェクトに、ジョン・アンダーソンが加わって「イエス復活」となったことは有名な話ですが、トレヴァー・ラビンの音楽性にジョン・・アンダーソンの個性を加え、両者をエレクトロニクスで融合させという点で、トレヴァー・ホーンの功績は大きいと言えるでしょう。プログレ・ハードに「踊れる」というファクターをプラスしたことで、さらに音楽性の幅が広がっています。イエスらしい細部までこだわった緻密な構成を持ちながら、新しい要素を取り入れていくという「不易と流行」を体現した点にこの作品のすばらしさ(そしてイエスというバンドの息の長さ)はあると思います。


IMG_3543.jpg


 シングル・カットされた「ロンリー・ハート」と「リーヴ・イット」は、当時流行した12インチでもリリースされました。
「ロンリー・ハート」の12インチヴァージョンは、CDにボーナス・トラックとして収録されていますが、「リーヴ・イット」の「Hello, Goodbye Mix」はCD未収なのが残念です。また、 『90125』の現行盤に収録されているボーナス・トラックのうち、「メイク・イット・イージー」「イット・キャン・ハプン(シネマ・ヴァージョン)」の2曲はボックス『イエス・イヤーズ』に収録されていますが、同じころ「ロンリー・ハート」はリミックスされました。
 『Owner Of A Lonely Heart』 (B8712CD)
1. Original Version
2. Wonderous Mix
3. 2 Close to the Edge Mix
4. Not Fragile Mix
 それぞれ、かつてのイエスの名曲のタイトルにインスパイアされたネーミングになっています。




90124

90124

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ミュージック・シーン
  • 発売日: 2010/09/25
  • メディア: CD



nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

FRAGILE / YES [イエス]

IMG_3398.jpg


『こわれもの』イエス
   1. ラウンドアバウト
   2. キャンズ・アンド・ブラームス(ブラームス=交響曲第4番ホ短調第3楽章)
   3. 天国への架け橋
   4. 南の空
   5. 無益の5%
   6. 遥かなる想い出
   7. ザ・フィッシュ
   8. ムード・フォー・ア・デイ
   9. 燃える朝やけ

 『サード・アルバム』に続いて71年にリリースされた4作目。この作品から、オルガン一辺倒だったトニー・ケイに代わり、セッション・ミュージシャンとしても高いテクニックを誇る元ストロウブスのリック・ウェイクマンが加入したわけですが、誰がどう見ても大正解。とりあえずイエスの最強メンバーはこのABWH+リーダーのスクワイアというのは衆目の一致するところでしょうな。さらにこの作品からロジャー・ディーンがジャケット・デザインを担当し始めるの点にも注目。
 『こわれもの』の面白い点は、メンバー個々のソロ作に近い作品を入れてそれぞれの音楽的個性を明確にした上で、バンドとしてトータルな作品に仕上げているという点です。ウェイクマンの「キャンズ・アンド・ブラームス」はキーボード類を駆使した壮大な作品で、ワンマン・オーケストラとでも言える作品なワケですが、個人的にはストレートすぎてあまり面白くない。ブラッフォードの「無益の5%」は少々アヴァンギャルドが強すぎ。アンダーソンがヴォーカルをオーヴァー・ダビングで重ねた「天国への架け橋」が面白い。特にこの曲では、ドアが閉まって靴音が遠ざかるというSEで曲が終わるというのが効果的。なんとなく手法といい曲といいビートルズを連想するんですけどね。クリス・スクワイアの「ザ・フィッシュ」も力強いベースがイマジネーションを刺激する、プログレらしさを持った曲。
 最大の聞き物は、メンバー一体となったオープニングの「ランドアバウト」。アコギとシンセの掛け合いで始まるオープニングから、ベースとドラムの強力なリズム、そして伸びやかなヴォーカルが加わって徐々に分厚い音をつくりあげる構成は実に素晴らしい。おまけに全員が並はずれたテクニシャンなわけだから悪かろうはずがない。エンディングの素晴らしいコーラス・ワークまで一気に聴かせる名曲でございます。ラストの「燃える朝やけ」も悪くないんだけど、この曲がトップになっている『クラシック・イエス』が愛聴盤だったので、この曲が一番最後に収録されている点には、なんか違和感を感じてしまうのですね~。

2003年にライノがリマスターしてリイシューされた時には、上記9曲に加えて、「アメリカ」「ランドアバウト(アーリー・ラフ・ミックス)」の2曲がボーナス・トラックとして収録されています。
nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽

THE YES ALBUM / YES [イエス]

IMG_3396.jpg


『サード・アルバム』イエス
  1.ユアズ・イズ・ノー・ディスグレイス
  2.クラップ
  3.スターシップ・トゥルーパー
    a.ライフ・シーカー
    b.ディシルージョン
    c.ワーム
  4.アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル
    a.ユア・ムーヴ
    b.オール・グッド・ピープル
  5.ア・ヴェンチャー
  6.パペチュアル・チェンジ

 ギターがピーター・バンクスからスティーヴ・ハウに代わった第2期イエスが発表した3枚目(71年)。アコースティックな要素を強く持ったハウの加入は、イエスがシンフォニック・ロックへの志向を強めるのに大きな役割を果たしたと言えます。「スターシップ・トゥルーパー」の宇宙空間を突き進むかのような、スペイシーでイマジネーションを刺激する音空間、「アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル」での強力で正確なアンサンブルは、次作への橋渡しとなった曲として特に興味深い曲です。一方でシンフォニックな大作志向の強まりは、シンセやメロトロンを使わずオルガンに固執したトニー・ケイの脱退を促したのも頷けます。ハウがアコギを独演するライヴ「クラップ」は彼の独壇場で、アコースティックな曲調の中にも火花が飛び散るような熱演である様子が伝わってきますね。イエスはやはりヨーロピアンの華麗な世界を体現するバンドです。
 一般には『こわれもの』や『危機』がイエスの最高傑作と言われています。私もそれを認めるにやぶさかではありませんが、「好き」という基準では、『こわれもの』よりもこの作品の方が上です(別にメンバーがそう言っているから、というワケではありませんよ)。おそらく私が最初に買ったイエスのアルバムが、ベスト盤『クラシック・イエス』だったからだと思います。当時の小遣いではイエスのオリジナル作品まで手が回らず、2000円という廉価(当時LP1枚は2800円もした)でしかもボーナス・シングルまでついていた『クラシック・イエス』を買ったわけです。その中でも印象に残った曲が「スターシップ・トゥルーパー」とライヴの「アイヴ・シーン・オール・グッド・ピープル」。特に後者は格好良く、最後にジョン・アンダーソンがメンバー紹介をし(「リチャード・ウェイクマン」「クリストファー・スクワイア」と丁寧な紹介)、それに合わせてメンバーがそれぞれの楽器をかき鳴らす箇所も大好きでした。

nice!(0)  コメント(0) 
共通テーマ:音楽
イエス ブログトップ