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サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション) [ビートルズ]

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『50周年記念盤』で私が最も楽しみにしていたのはディスク2、なかでも「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」である。

「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」
 【50周年記念盤】
   ・テイク1
   ・テイク4
   ・テイク7
   ・テイク26
   ・ステレオ・ミックス2015
『アンソロジー2』のテイクと比較すると、「テイク1」はほぼ同じだが、「テイク7」は違っている。「アンソロジー2版テイク7」は、「オリジナルテイク7」になぜか「テイク26」のエンディングをくっつけるという意味不明の編集がされていたが、今回「オリジナルテイク7」がオフィシャルでリリースされた。驚いたのは「テイク26」の最初の部分。これは『アンサーパスト・マスターズ Vol.3』などに収録されている音源だが、スタートから17秒くらいのところで「It doesn't matter much to me.」というジョンのヴォーカルがはいっている。11秒くらいの箇所でも若干聞こえるが、これまで私が耳にした既発の音源では聴き取れなかったので、これを耳にしたときは思わず声を出してしまった。

「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」
・テイク1
・テイク2
・オーケストラ・オーヴァーダブ
 ・ハムド・ラスト・コード   テイク8、9、10&11
 ・ラスト・コード
 完成途上のマテリアルとしては興味深いが、それ以上ではなく、「何度でも聴きたくなる」ものではない。やはり完成版が最高。なお『レコード・コレクターズ』2017年6月号によれば、『2CD版』では「テイク1」にも「ハムド・ラスト・コード」がはいっているそうだ。『スーパー・デラックス・エディション』収録の「テイク1」にははいっていない。『2CD版』でも「ハムド・ラスト・コード」を聴けるようにという配慮の編集なのだろう。「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のテイクがどれを聴いても「すげ~」と思うのは、完成版が2つあってリリースされたのは2つをくっつけたからだと思う。完成版の凄さを改めて実感。

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YELLOW SUBMARINE SONGTRACK / THE BEATLES [ビートルズ]

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僕が最初に買ったレコードは、ビートルズの「イエロー・サブマリン」。小学3年生のときです。網膜剥離を患い長らく入院生活を送っていた僕は、眼病ということもあってほとんど一日中ラジオを聴いていました。その頃はラジオでビートルズが流れることはかなり多く、「レット・イット・ビー」や「ゲット・バック」などもよく流れていたように思います。
中でも一番好きだったのが「イエロー・サブマリン」。退院してすぐに両親に買ってもらったレコードです。

アルバムの『イエロー・サブマリン』にはモノラル盤がありますが、あまりたいした内容ではありません。しかしモノラル版『リヴォルバー』収録の「イエロー・サブマリン」は、ミックスが違っていて、
①イントロで最初からギターがはいる。
(ステレオ版は"In the town wahen I was born"の"town"の部分から。)
②最後の部分リンゴの"As we live a life of ease"に続いてジョンが"life of ease"と続ける。
(ステレオ版は次の"everyone of us"から。)

1999年、全面的なリミックスが施された『イエロー・サブマリン・ソングトラック』がリリースされました。
今さら....という感じがあったのは事実。
絵などの芸術作品の修復はともかく、別に痛んでいない作品にわざわざ手を加える必要があるのか?ということです。
最初聴いたときはその違いがよく分かりませんでしたが、ヘッドホンで聴くとリミックス盤のすごさがよくわかります。音の広がりが素晴らしく良い。「イエロー・サブマリン」の波の音など左右にパンする感じに驚かされます。
①イントロのギターは旧来のステレオ版と同じですが、②ジョンの後追いヴォーカルはモノラル版に準じています。

『ソングトラック』は、いいリミックスだと思うのですが、2000年にリリースされた『1』は、ヴォーカルが左から聞こえる旧ヴァージョンでした。

『Yellow Submarine Secret songs in PEPPERLAND』(MASTERDISC MDCD006)というアイテムには「イエロー・サブマリン」のモノ・ミックスが収録されています。このテイクの一体どこが面白いのだろうと疑問だったのですが、若干オフィシャルより長さが長い。
単なる誤差かとも思ったのですが、"they sing throughout, "とあるのでよく聴いてみたところ、フェードアウトすることはするものの、最後の「♪Yellow submarine」が3回ともきっちり聞こえるということらしいです。脱帽。
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LET IT BE...NAKED / THE BEATLES [ビートルズ]

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ビートルズのアルバム『レット・イット・ビー』には2種類ある。1970年5月8日にリリースされたオリジナルの『レット・イット・ビー』(以下『オリジナル』と表記)と、2003年の11月17日にリリースされた『レット・イット・ビー....ネイキッド』(以下『ネイキッド』と表記)である。

『オリジナル』
01. Two Of Us
02. Dig A Pony
03. Across The Universe
04. I Me Mine
05. Dig It
06. Let It Be
07. Maggie Mae
08. I've Got A Feeling
09. One After 909
10. The Long And Winding Road(1月26日のテイク)
『アンソロジー3』はこれからオーバーダブをなくしたもの。^^^
11. For You Blue
12. Get Back



『ネイキッド』
01. Get Back 
02. Dig A Pony
03. For You Blue
04. The Long And Winding Road(1月31日の第19テイク)
05. Two Of Us
06. I've Got A Feeling
07. One After 909
08. Don't Let Me Down
09. I Me Mine
10. Across The Universe
11. Let It Be

『ネイキッド』に収録されている曲が『オリジナル』とどう違うか、という点は『レコード・コレクターズ』誌の2003年12月号で、森山直明さんによって詳しく解説されている。このうち一番興味深いのが、「I've Got A Feeling」で、ルーフトップで演奏された2テイクを微妙につなぎ合わせたモノだという。『アンソロジー3』には、1月23日にアップルでレコーディングされたこの曲のスタジオ・ヴァージョンが収録されているが、僕が好きなのは、『CELLULOID ROCK』(Yellow Dog)というアイテムのオープニングに収録されているテイクだ。ワイルドでタイトな演奏にはゾクゾクするし、ジョンの♪everybody have~ のヴォーカルがこれまたラフでいい感じ。ライヴの雰囲気を出す、というならこのテイクが一番よいのではないか。ジョンとポールの掛け合いも、不仲とは思えない。


2種類の『レット・イット・ビー』が存在する理由は、『オリジナル』がリリース以来不評だったためである。
僕が最初に読んだ『レット・イット・ビー』に対する評価は、NMEのアラン・スミスによる「もしビートルズのサントラアルバム『レット・イット・ビー』が彼らの最後の作品となるななら、あまりにも嘆かわしいことだ。,,,,これは安易な墓碑銘であり、ボール紙細工的なつたない墓碑銘であり....」というものだった。小学3年生の時に買ったロイ・カー&トニー・タイラー著『ザ・ビートルズ THE BEATLES AN ILLUSTRATED RECORD』(インターナショナル・タイムズ社、1975年)という本に載っている。

『オリジナル』が語られる際には、多くの場合「ロング・アンド・ワインディグ・ロード」に関するポールのフィル・スペクター批判とメンバーの不仲が引き合いに出されて低い評価がなされ、返す刀で実際には『オリジナル』よりも後にレコーディングされた『アビイ・ロード』の素晴らしさが賞賛される。アラン・クラインが関わっていたことも、マイナスに作用した。

自分の仕事がボツになり、「あのビートルズをてがけた」という称号を得られなかったグリン・ジョンズが、「フィル・スペクター版はクズ」だというのは仕方がないとして、僕は『オリジナル』がそんなに悪い作品だとは思わない。むしろ素晴らしい作品だと思う。「レット・イット・ビー」や「ロング・アンド・ワインディング・ロード」のようなメロディアスで感動的な曲から、ビリー・プレストンのエレピがカッコいい「アイヴ・ガッタ・フィーリング」や「ゲット・バック」のような、後期には影を潜めていたロックのダイナミズムにあふれる曲までを含む、とても魅力的なアルバムだと思う。「ロング・アンド・ワインディング・ロード」のストリングスも、僕は大好きだ。公式にリリースされているこの曲のうち、『オリジナル』『アンソロジー3』『ネイキッド』の中では、「最も素に近い」『アンソロジー』音源の評価が一番高いようだが、僕が一番よく聴くのは、『オリジナル』である。
僕は別に音楽評論を生業としているわけではなく、自分の耳に絶対の自信があるわけではないので、「『オリジナル』傑作説」を強く主張するものではない。『オリジナル』を好きなのは、小学生から今に至るまで自分の小遣いで買ったレコードやCDは、最初に「失敗した」と思っても「好きになるまで何度でも聞く」という生育歴があるからかもしれない。が、『オリジナル』はいい作品だと思う。

フィル・スペクターのゴージャスな音作りが、『レット・イット・ビー』本来の「一発録り」というコンセプトと全く相容れなかったのは認めよう。けれども、『オリジナル』は、その原型である『ゲット・バック』とはまったく違うコンセプトで制作された作品だ。それにこのアルバムのプロデュースがあったからこそ、フィル・スペクターはこの後『オール・シングス・マスト・マス』や『ジョンの魂』という傑作を世に送り出すことができたと思う。
『レコーディング・セッション』によれば、1970年1月3日と4日にジョン以外の3人がアビイ・ロード・スタジオに集まり3日に「I Me Mine」、4日に「Let It Be」をレコーディングしている。本国で『オリジナル』が5月8日にリリースされたことも考えあわせると、仕事の速さという点でもフィル・スペクターのこの作品に果たした役割はもう少し高く評価されてもいいはずだ。それに『レコーディング・セッション』によれば、『オリジナル』のため1970年4月1日にリンゴが「Across The Universe」「I Me Mine」「The Long And Winding Road」の3曲をレコーディングしており、時々見られる「フィル・スペクターによる『オリジナル』の制作ににビートルズのメンバーは一切関わっていない」という指摘は誤りであることが分かる。

『レット・イット・ビー』のプロトタイプは、『ゲット・バック』というタイトルの作品であったことはよく知られている。その内容はマーク・ルイソンによる『ビートルズ・レコーディング・セッション』(邦訳はシンコー・ミュージックより)の1969年5月28日と、1970年1月5日の項目で紹介されている。ただ、両日の内容には少し違いが見られる。

【1969年5月28日に作られたマスター】
A面
01. One After 909 1月30日の屋上セッション。 
02. Rocker 1月22日 
03. Save The Last Dance For Me 1月22日。
04. Don't Let Me Down 1月22日。 
05. Dig A Pony 1月24日。
06. I've Got A Feeling 1月24日。
07. Get Back 1月28日(シングル・ヴァージョン)。 
B面
01. For You Blue 1月25日。 
02. Teddy Boy 1月24日。 
03. Two Of Us 1月24日。 
04. Maggie May 1月24日。 
05. Dig It 1月26日。 
06. Let It Be
  1月31日のテイクに、4月30日に録音したギターをオーヴァー・ダブ。 
07. The Long And Winding Road 1月31日。
08. Get Back (Reprise)   1月28日


【1970年1月5日に作られたマスター】
A面
01. One After 909 1月30日の屋上セッション。 
02. Rocker 1月22日 
03. Save The Last Dance For Me 1月22日。
04. Don't Let Me Down 1月22日。 
05. Dig A Pony 1月24日。
06. I've Got A Feeling 1月24日。
07. Get Back 1月28日(シングル・ヴァージョン)。 
08. Let It Be
  1月31日のテイクに、4月30日に録音したギターをオーヴァー・ダブ。 
B面
01. For You Blue 1月25日。 
02. Two Of Us 1月24日。 
03. Maggie May 1月24日。 
04. Dig It 1月26日。 
05. The Long And Winding Road 1月31日。
06. I Me Mine  70年1月3日
07. Across The Universe  68年2月4~8日
08. Get Back (Reprise)   1月28日

このうち最初にグリン・ジョンズが作った1969年版は、アセテート盤が北アメリカのラジオ局に配布され、1969年9月22日にはアメリカのラジオ局WBCNで放送された(『レコーディング・セッション』1970年1月5日の項参照)。
さて、一度ボツになった『ゲット・バック』が復活した理由は不明だが、1969年版と1970年版とを比較すると、収録されている曲では『70年版ゲット・バック』からはポールの「テディ・ボーイ」が外される一方、代わりに70年になって録音された「アイ・ミー・マイン」と、68年に録音されていた「アクロス・ザ・ユニヴァース」が収録されている。68年に録音されていた「アクロス・ザ・ユニヴァース」がこのときになって再度持ち出されることを思えば、 69年の段階では「アルバムにあわせて映画をつくる」という話だったのが、「一発取り」というコンセプトを放棄している70年には「映画にあわせてアルバムをつくる」という話になってしまった、というところだろう。

僕が『ゲット・バック』で一番気になってきたのが、この「アクロス・ザ・ユニヴァース」。2008年2月、NASAが設立50周年の記念事業として、北極星に向けて発信する曲として選ばれたこの曲、僕は「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」と並び好きな曲。この曲には、Wikipediaで解説されている4つのヴァージョンが公式にリリースされているが、僕が一番最初に聴いたのは『青盤』に収録されたフィル・スペクター版なので、『オリジナル』収録ヴァージョンが一番なじみ深く、女性コーラスがはいっている版は今ひとつだった(『オリジナル』収録のフィル・スペクター版と、『パスト・マスターズVol.2』収録のジョージ・マーティン版との違いは、『レコーディング・セッション』1968年2月8日の項と1969年10月2日の項に詳しい)。また『UNSURPASSED MASTERS Vol.4』(Yellow Dog)には、『レコーディング・セッション』の1968年2月4日に書かれている逆行展開のベースを加えたテイク(第8テイク)が収録されていて、これもよい。

ではグリン・ジョンズによる『70年版ゲット・バック』に収録されている「アクロス・ザ・ユニヴァース」は一体どのようなものだったのだろう。フィル・スペクター版にあるオーケストラはもちろん無く、ジョンの「......Richie」という声とその後にドラムによるカウントがはいっていて、女声コーラスはかなり小さくミックスされている(ジョンが声をかけているリッチーとは、68年2月のレコーディングでエンジニアとして参加していたリチャード・ラッシュのことか?)。またスピードはフィル版より早く、ジョージ・マーティン版にあった「Nothing Gonna Change My World」の後のジョン、ポール、ジョージによる「Ah~An~An~」のバック・ヴォーカルは消されている。このグリン・ジョン版も悪くはないが、「オーム」の後から「Nothing Gonna Change My World」までのオーケストラがないと僕にはどうも物足りない。よってランキングとしては、
1位:フィル・スペクター版
2位:グリン・ジョンズ版
3位:『アンサパ4』版
4位:『ネイキッド』版
5位:『アンソロジー』版
6位:ジョージ・マーティン版
タグ:ビートルズ
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