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REPLICAS / TUBEWAY ARMY [ゲイリー・ニューマン]

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「幻想アンドロイド / チューブウェイ・アーミー」
 01. Me! I Disconnect From You
 02. Are 'Friends' Electric?
 03. The Machman
 04. Praying To The Aliens
 05. Down In The Park
 06. You Are In My Vision
 07. Replicas
 08. It Must Have Been Years
 09. When The Machines Rock
 10. I Nearly Married A Human



 「今聴いても新鮮」とは決して言えないが、パンク~ニューウェイヴへの過渡期を象徴するアーティストの一人がゲイリー・ニューマン。彼が敬愛する(ジョン・フォックス時代の)ウルトラヴォックスはパンク寄りで、ゲイリーはテクノ寄り。もっとも今聴くと、ゲイリーも結構パンキッシュかも。『REPLICAS(邦題『幻想アンドロイド』)』(1979年)は、彼がチューブウェイ・アーミーの名義でリリースした最後の作品であるが、ドラムとベース以外の楽器はゲイリーが演奏しており、またプロデュースおよびソングライティングも一人で行っていることから、実質的には彼のソロ作品である。

 当時のゲイリー・ニューマンの人気がいかに凄かったのかということを示すため、いつも引き合いに出されるのが、次作『The Pleasure Principle』(79年、邦題は『エレクトリック・ショック!』)が、「レッド・ツェッペリンが3年ぶりにリリースしたアルバム『イン・スルー・ジ・アウト・ドア』をチャートのトップから引きずり下ろした」ということ。確かに象徴的な事実だとは思うが、「ビートルズの『アビー・ロード』をキング・クリムゾンの『クリムゾン・キングの宮殿』がトップから引きずり下ろした」に比べると、小物感は否めない。それは『アビー・ロード』『宮殿』両作品の圧倒的なクオリティの高さと、その一方で『アウト・ドア』の「イマイチ感」に起因するのだろう。もっとも、当時ZEP命の中学生だった私は、ゲイリー・ニューマンを「ツェッペリンを貶めたアーティスト」として認識したのだが。

 自らをアンドロイドに見立て、引きこもり的な歌詞を(当時としては)斬新なエレクトロニクス機器を用いて演奏する彼は、79年当時最先端であったが、僕にはYMOで十分だったし、「エレクトリック・フレンズ」や「カーズ」は好きだったが、アルバム買って聴くほどのファンではなかった。
 
 10年ちょっと前、『アサイラム』という集大成的なボックス(3セット分売で全9枚セット)が安く売っていたので購入。ジャケットの写真はイマイチだが、ボーナストラックも含めて全収録曲の歌詞と対訳をつけるなど、かなりの労作だった。

 2017年の今聴いて確認できたのは、この人のメロディ・メーカーとしての才能の高さ。耳に残るシンセのフレーズに、メロディアスな曲調というコンセプトは、ヒューマン・リーグやOMDに受け継がれる。一聴しただけでは、シングル・カットされた「Down In The Park」(マリリン・マンソンやフー・ファイターズがカヴァー)や「Are 'Friends' Electric?」ばかりに耳が向いてしまうが、近未来SF映画のサントラのような、インストの「 I Nearly Married A Human」などは、彼の引き出しの多さを感じさせる。このアルバムにはボウイの『スペース・オディティ』からの影響を感じる点もあり、時にはジェンダー・ベンダー的な印象も感じられたことから、この頃のゲイリー・ニューマンはグラム・ロックの延長線上にいたのかもしれない。

1997年リイシュー盤のボーナストラック。『アサイラム』収録のCDにも収録されている。
 11. Do You Need the Service?(「Down in the Park」のB面)
 12. The Crazies(コンピレーション『1978 / 1979 Vol.2』に収録)
 13. Only a Downstat( 〃 )
 14. We Have a Technical( 〃 )
 15 .We Are So Fragile (「Are 'Friends' Electric?」のB面)
 16. I Nearly Married a Human 2(「Down in the Park」の12インチ)

2008年には、『Replicas "Redux"』というタイトルで、初期ミックスを加えた2枚組(リミックスを加えた限定3枚組もあり)のボックスがリリースされた。




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BRILLANT TREES / DAVID SYLVIAN [デヴィッド・シルヴィアン]

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ブリリアント・トゥリーズ / デヴィッド・シルヴィアン
 01. プリング・パンチズ
 02. 詩人の血
 03. ノスタルジア
 04. レッド・ギター
 05. 嘆きの壁
 06.よどみの中に
 07. 輝ける樹木

 JAPAN解散後、デヴィッド・シルヴィアンの1stソロ・アルバム。後期JAPANから感じられたストイックな部分をさらに推し進めたと感じられるが、シンセを多用した後期JAPANとは一転して、アコ-スティックな楽器を主体とした音作り。とりわけこの作品で大きな役割を果たしているのは、トランペットのラッセル・ミルズと、ノイズのホルガー・シューカイ。
 アナログ盤は「嘆きの壁」以降がB面であり、シングル・カットされた「レッド・ギター」で終わるA面とはずいぶんと印象が異なる。最初はB面の印象が薄く感じたが、何度も聴いているとB面がもつ霧の中にいるような不思議な雰囲気が心地よく感じられる。とくに「嘆きの壁」におけるホルガー・シューカイのラジオ音源コラージュは、このアルバム全体の中でも耳に残る部分だ。
 
 以後の作品では、内省的かつ自己探求的な音づくりをますます追求し、インスト曲も増えていく。しかしこのアルバムはまだ「歌で聴かせる」部分も多く、その意味では「声も音も両方とも楽しめる」作品である。オープニング「プリング・パンチズ」では、JAPAN時代を彷彿とさせるファンク的なリズムも聴くことができるが、ラスト・ナンバー「輝ける樹木」(後半は「シャーマンの言葉」的だ)は次作『遙かなる大地へ』に通じる静謐さを感じさせる。JAPANからの過渡期としてもきわめて興味深い作品。




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PABLO HONEY / RADIOHEAD [レディオヘッド]

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パブロ・ハニー/ レディオヘッド
 01. ユー
 02. クリープ
 03. ハウ・ドゥ・ユー
 04. ストップ・ウィスパリング
 05. 君への想い
 06. エニイワン・キャン・プレイ・ギター
 07. リップコード
 08. ヴェジタブル
 09. プルーヴ・ユアセルフ
 10. アイ・キャント
 11. ラーギー
 12. ブロウ・アウト
(以下日本盤のボーナストラック)
 13. ポップ・イズ・デッド
 14. インサイド・マイ・ヘッド
 15. ミリオン・ダラー・クエスション
 16. クリープ(ライヴ)
 17. リップコード(ライヴ)

 今や大物となったレディオヘッドのデビュー・アルバム(1993年)。この後、『ザ・ベンズ』や『OKコンピューター』といった名盤をリリースしていくので、このアルバムの評価はあまり高くない。音の作りがグランジ的で、さらにシンプルでストレートな部分がややもすると未熟な印象を与えてしまうのかもしれないが、それは以後のアーティスティックな作品と比較してしまうからだろう。「クリ-プ」以外にもメロディアスでいい曲が多い。4曲目「ストップ・ウィスパリング」から5曲目「君への想い」への流れ、9曲目「プルーヴ・ユアセルフ」から10曲目「アイ・キャント」へて11曲目「ラーギー」への流れが心地よい。
 日本盤『パブロ・ハニー』収録の5曲のボーナストラックのうち、「インサイド・マイ・ヘッド」と「ミリオン・ダラー・クエスション」は、UKオリジナル「クリープ」の収録曲。日本盤CDSは、UKリイシュー盤と同じ内容。これらをほぼ網羅してさらにDVDも加えた3枚組「コレクターズ・エディション」もあり。


Pablo Honey : Collector's Edition

Pablo Honey : Collector's Edition

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: EMI
  • 発売日: 2009/03/23
  • メディア: CD



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I JUST CAN'T STOP IT / THE BEAT [ザ・ビート(イングリッシュ・ビート)]

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1. Mirror In The Bathroom
2. Hands Off...She's Mine
3. Two Swords
4. Twist & Crawl
5. Rough Rider
6. Click Click
7. Big Shot
8. Whine & Grine / Stand Down Margaret
9. Noise In This World
10. Can't Get Used To Losing You
11. Best Friend
12. Jackpot





先日(2017年5月3日)、サックス奏者のSaxaが亡くなったというニュースを目にした。彼の名前を初めて意識したのは、『ミュージック・マガジン』1985年11月号に掲載されているジェネラル・パブリック来日の記事の中にあった、「風変わりなサックス吹き」という見出し。当時の表記は「サクザ」となっている。ミュージック・マガジン増刊『パンク・ロック・スピリット』では、ザ・ビートのこのアルバムの項目に「ジャマイカ人のサックス奏者サクサがサウンドの要」という記述があり、あの記事のサックス奏者だなと思い出した。 http://amass.jp/88263/

 2トーン/スカ全盛期の頃はクールなスペシャルズの方が好きだったが(シマあつこさんの「8ビートギャグ」~今は亡き『音楽専科』に連載されていた~での「割れたレコードの前で笑うテリー・ホール」を思い出す!)、その後ファイン・ヤング・カニバルズとジェネラル・パブリックから遡ってザ・ビートを聴き、けっこう好きなバンドの一つとなった。ちなみにこのザ・ビート、アメリカにも同名のバンドがいたため、当時アメリカでは「The English Beat」、オーストラリアでは「The British Beat」と表記されていた。

 この1stアルバムはポップでいい曲が並んでおり、明るい感じは耳当たりもよい。「恋のスカ・ダンス」の邦題でヒットした「Hands Off...She's Mine」や、メロディアスな「Can't Get Used To Losing You」などがキラー・チューン。全編でザクサのサックスがイイ感じで流れている。この「流れてくる」という感じが実に絶妙。彼のプレイはジェネラル・パブリックの「テンダネス」で注目したのだが、ザ・ビートのアルバムでのプレイも素晴らしい。
 デビュー曲はスモーキー・ロビンソン&ザ・ミラクルズの「涙のクラウン」で、このあたりの選曲にも割と広く受け入れられる要素が感じられる。「涙のクラウン」はオリジナル・アルバムには未収録だが、現行の2枚組デラックス・エディションには収録されている。

Hands Off... She's Mine Mirror In The Bathroom Mirror In The Bathroom (Top Of The Pops) I Cant Get Used To Losing You Tears Of A Clown

I Just Cant Stop It

I Just Cant Stop It

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Edsel Records UK
  • 発売日: 2012/07/03
  • メディア: CD



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福袋の中身は.... [アーティスト・グッズ]

 ワーナーミュージックがフェイスブックで実施していた、プリンスの「パープル・レイン」デラックス・エディション発売を記念したキャンペーンで、アーティスト・グッズの福袋が当選。どうも応募者少なくて全員当選のようだが....


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中身は
 ・フィル・コリンズのボックス「Take A Look At Me Now」のトート・バッグ
 ・同じく、フィル・コリンズのTシャツ
 ・ブラック・サバスのTシャツ
 ・レッド・ツェッペリンの缶バッジ・セット
 ・ジェフ・ベック「ラウド・ヘイラー」のポスター

ジェフ・ベックのポスターにはサインがはいっており、どうやら自筆サインらしい。これはうれしい!!

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サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド(スーパー・デラックス・エディション) [ビートルズ]

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『50周年記念盤』で私が最も楽しみにしていたのはディスク2、なかでも「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」と「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」である。

「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」
 【50周年記念盤】
   ・テイク1
   ・テイク4
   ・テイク7
   ・テイク26
   ・ステレオ・ミックス2015
『アンソロジー2』のテイクと比較すると、「テイク1」はほぼ同じだが、「テイク7」は違っている。「アンソロジー2版テイク7」は、「オリジナルテイク7」になぜか「テイク26」のエンディングをくっつけるという意味不明の編集がされていたが、今回「オリジナルテイク7」がオフィシャルでリリースされた。驚いたのは「テイク26」の最初の部分。これは『アンサーパスト・マスターズ Vol.3』などに収録されている音源だが、スタートから17秒くらいのところで「It doesn't matter much to me.」というジョンのヴォーカルがはいっている。11秒くらいの箇所でも若干聞こえるが、これまで私が耳にした既発の音源では聴き取れなかったので、これを耳にしたときは思わず声を出してしまった。

「ア・デイ・イン・ザ・ライフ」
・テイク1
・テイク2
・オーケストラ・オーヴァーダブ
 ・ハムド・ラスト・コード   テイク8、9、10&11
 ・ラスト・コード
 完成途上のマテリアルとしては興味深いが、それ以上ではなく、「何度でも聴きたくなる」ものではない。やはり完成版が最高。なお『レコード・コレクターズ』2017年6月号によれば、『2CD版』では「テイク1」にも「ハムド・ラスト・コード」がはいっているそうだ。『スーパー・デラックス・エディション』収録の「テイク1」にははいっていない。『2CD版』でも「ハムド・ラスト・コード」を聴けるようにという配慮の編集なのだろう。「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のテイクがどれを聴いても「すげ~」と思うのは、完成版が2つあってリリースされたのは2つをくっつけたからだと思う。完成版の凄さを改めて実感。

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THE LA'S / THE LA'S [ギター・ポップ系]

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 最初のアルバムが名盤で、おまけにシングルは名曲。そんなラーズ(The La's)は「不運なバンド」なのかもしれない。『クロスビート』1991年4月号に掲載されているベーシストのジョン・パワーのインタビューで、彼は「ブレイクするまで4年半かかった」と語っているが、1986年から活動していた彼らが「現役時代」にリリースしたオリジナル・アルバムはたった1枚、シングルは5枚だけ。シングルのうち「ゼア・シー・ゴーズ」は2度に渡ってリリースされたので、厳密には4枚(活動停止中の99年に3度目のリリース)。2005年には再結成して来日公演も行っているが、ニュー・アルバムがリリースされたわけではない。あくまでアルバムはこれ1枚。

The La's
 01. Son Of A Gun
 02. I Can't Sleep
 03. Timeless Melody
 04. Liberty Ship
 05. There She Goes
 06. Doledrum
 07. Feelin'
 08. Way Out
 09. I.O.U.
 10. Freedom Song
 11. Failure
 12. Looking Glass

 リーダーのリー・メイヴァースはこのアルバムについて、「本当に大嫌い」「曲本来の魅力が25%も出てない」「たとえ今あのレコードを気に入ってる人も、俺たちの本当に満足行くものが出たときには驚くと思う」と語っており(『クロスビート』1991年8月号)、 ジョン・パワーも「(プロデューサーのスティーヴ・リリーホワイトは)僕らのサウンドを生かしてはくれなかった」と述べている(同91年4月号)。にもかかわらず、アルバム収録曲はどれもメロディアスで素晴らしい曲ばかり。「ロックの名盤」という評価は不動だ。「名盤」という評価を得るには、30年くらいは聴き継がれる普遍性が必要だと思うが、このアルバムは十分その資格を持っている作品だ。1990年代初期、『クロスビート』誌などでラーズより大きく扱われていた新人バンドはいくつもあったが、ラーズほど今なお語り継がれているバンドはあるまい。アルバム1枚で訳のわからないままうやむやのうちに消えてったラーズが、「一発屋」と揶揄されることもあまりなく、カムバックのたびに歓迎されているのは、このアルバムの素晴らしさに起因していると思う。


There She Goes Timeless Melody Way Out Feelin' Doledrum~There She Goes (2005)


 『ラーズ+8』(POCD-1982)のオビには「この音(サウンド)が'90年代を生み出した」とあるけど、僕にとって彼らは80年代のバンド。というよりもっと前の60~70年代の雰囲気をより強く感じる。実際、日本公演ではザ・フーの「マイ・ジェネレイション」やストーンズの「ジャンピン・ジャック・フラッシュ」も演奏したようで、リー・メイヴァースのヴォーカル・スタイルには、ミック・ジャガーを意識しているのではないかと感じるときがある。この作品は、60年代から80年代までの英国ロックの本質かつ良質の部分が見事に結晶した奇跡的なアルバムだと思っている。しかし奇跡は何度も起きない。作った側の自己評価と、リスナー側との評価の違いが、バンドのその後を狂わせてしまったのかもしれない。しかし、奇跡をもう一度と望んでいる人は少なくないはず。

 インタビューでリー・メイヴァースは「7人のプロデューサーが3ヶ月交代でやってきた」と語っている。実際彼らは相当数のレコーディングを行ったようで、この1stアルバムも、後に「ボーナストラック8曲入り」と「2枚組デラックス・エディション」がリリースされた。そしてオリジナル・アルバムは1枚だけなのに、2010年にはなんとCD4枚組のボックスまでリリースされた。 


The La's +8
 13. Knock Me Down (1stシングル「Way Out」のカップリング曲)
 14. Endless( 〃 )
 15. Come In Come Out(2ndシングル「There She Goes」のカップリング曲)
 16. Who Knows (「There She Goes」12インチのカップリング曲)
 17. Man I'm Only Human ( 〃 )
 18. All By Myself
 19. Clean Prophet(3rdシングル「Timeless Melody」のカップリング曲)
 20. There She Goes (Original Single Version)

The La's - Deluxe Edition
【DISC 1】Original Album
Bonus Trcks
 13, Son Of A Gun
 14. Doledrum
 15. I Can't Sleep
 16. Way Out
 17. I Am The Key
 18. That'll Be The Day
-
【DISC2】Mike Hedges Album
 01. I.O.U.
 02. I Can't Sleep
 03. Knock Me Down
 04. Way Out
 05. Doledrum
 06. There She Goes
 07. Feelin'
 08. Timeless Melody
 09. Son Of A Gun
 10. Clean Prophet
 11. Come In, Come Out
 12. Failure
 13. Looking Glass
Bonus Tracks
 14. Doledrum (John Porter mix)
 15. Way Out (Andy MacDonald mix)
 16. There She Goes (John Leckie mix)
 17. Man I'm Only Human (John Leckie mix)
 18. Feelin' (Bob Andrews mix)
 19. Clean Prophet (Bob Andrews mix)
 20. I Can't Sleep (Jeremy Allom mix)

 『+8』のボーナストラックはシングルのカップリング曲で、一方『2枚組』のボーナストラックは別ヴァージョン。というわけで、両方買っても損はないという有り難い編集である。『2枚組』のディスク2はマイク・ヘッジズ(キュアーなどをてがけた)がプロデュースした1stアルバムだけど、軍配は明らかにスティーヴ・リリーホワイトがプロデュースした正式版にに上がる。レーベルの判断は正しかった。「ゼア・シー・ゴーズ」が3ヴァージョン収められており、名プロデューサー、ジョン・レッキーのヴァージョンも悪くはないが、耳に慣れているスティーヴ版の勝ち。


La's

La's

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polygram UK
  • 発売日: 2001/03/20
  • メディア: CD



La's (Dlx)

La's (Dlx)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Ume Imports
  • 発売日: 2008/10/07
  • メディア: CD



ラーズ(+8)

ラーズ(+8)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1998/12/16
  • メディア: CD



ゼア・シー・ゴーズ~シングル・コレクション

ゼア・シー・ゴーズ~シングル・コレクション

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ユニバーサル インターナショナル
  • 発売日: 2001/02/21
  • メディア: CD



There She Goes: the Collection

There She Goes: the Collection

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Imports
  • 発売日: 2015/03/31
  • メディア: CD



The La's-bbc In Session

The La's-bbc In Session

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: Polyd
  • 発売日: 2007/01/23
  • メディア: CD



コーリン・オール~ラーズ・ボックス

コーリン・オール~ラーズ・ボックス

  • アーティスト: ラーズ
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2010/07/28
  • メディア: CD



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THE SCREAM / SIOUXSIE & THE BANSHEES [ニュー・ウェーヴ系]

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 インターネットが普及して有り難いことの一つは、昔見て印象に残っているミュージック・ビデオが好きなときに見ることが出来るということだ。私が中学生の頃には、家庭用ビデオデッキもまだ家にはなかったので、NHKの「ヤング・ミュージック・ショー」やTKUテレビ熊本の「サタデー・ミュージック・スペシャル」を目を凝らして見ていたものである。
 もう一度視たいと思っていて長らく見ることが出来なかったのが、スージー&ザ・バンシーズの「香港庭園」のミュージック・ビデオ。スージー・スーのクールなヴォーカルと激しいギター、そして何より奇妙な彼女の動き。当時中学生だった私には、かなりインパクトが強かったビデオである。




 『THE SCREAM』は、『香港庭園』の邦題で日本盤が78年にリリースされたが(ポリドールMPF1210)、日本盤にはオリジナルUK盤には収録されていない「香港庭園」がA面の1曲目に収録されている。ドイツやカナダ、アメリカ盤でも「香港庭園」がA面トップに収録されている。ただし米盤をはじめ「香港庭園」を収録した外国盤では2曲目がオリジナル1曲目の「Pure」と順次移動しているが、日本盤では「Pure」がB面のラストになっおり、スライドではなく入れ替えになっている。
 オリジナルには収録されていないものの、やはり「香港庭園」は名曲。英語版Wikipediaの「香港庭園」の項目には、興味深いエピソードが色々と書かれている。共同プロデューサーとしてクレジットされているのは、後に売れっ子となるスティーヴ・リリーホワイト。当初予定されていたアメリカ人プロデューサーとメンバーのソリが合わず、急遽起用された彼に、「香港庭園」は最初の商業的な成功をもたらした。
 「香港庭園」とは一般名詞ではなく、「Hong Kong Garden」という名の中華料理のテイクアウトのお店 の名前。ロンドン市内のチズルハースト(Chislehurst)にあるというこのお店には、スキンヘッズの連中が訪れてたびたび狼藉を働いており、友人とこの店を利用していたスージー嬢はこれを苦々しく思い、彼らを批判したのがこの曲。とはいえ、♪Slanted eyes meet a new sunrise, A race of bodies small in size, Chicken Chow Mein and Chop Suey, Hong Kong Garden Take-away(吊り目の人たちは新しい朝を迎える、小さな体の人種、チキン入り中華焼きそばとチャプスイ、ホンコンガーデンのテイクアウト)いう歌詞は中国系の人たちを不快にさせたという。日本盤CDの対訳では、take away (イギリス英語のテイクアウト)を名詞ではなく動詞として訳してしまったため、「Hong Kong Garden Take-away」が「ホンコン・ガーデンは食卓をかたづける」という意味不明の日本語になっている。歌詞をトータルで読んでみると、「air-everywhere」「reeds-feeds」「water-daughter」「sunrise-size」と韻を踏んだおもしろいつくりになっている。2006年に公開された映画『マリー・アントワネット』(ソフィア・コッポラ監督)では、この曲のイントロにゴージャスなストリングスが加えられ、仮面舞踏会の印象的なシーンで使用された。


 さて、アルバム全体を聴いてみると、ベスト盤のジャケットにも使われた印象的なメイクのイメージ通りのダークで鋭角的なサウンド。パンクとポスト・パンク~ニュー・ウェイヴの橋渡し的なバンドだったように思う。ノイジーでやや神経症な面も感じられるギターに、クールなヴォーカルが絡む音作りは独特の世界。その典型がビートルズの「ヘルター・スケルター」のカヴァー。イントロを聴いただけではあの曲とはわからない。ハードエッジなんだけど所々でポップ。 「Jigsaw Feeling」ではギターの調子が途中から変わる。重いベースとクールなヴォーカルは、まさしくニューウェーヴ。

 CDでは2005年にデラックス・エディションがリリースされた。ディスク2には色々と興味深い音源が収録されているが、1曲目「Make Up To Break Up」は、古典的なパンクの流れを汲んだオイ!(oi!)で、逆に興味深い。ディスク2収録曲は、金属的なギターが印象的な、パンキッシュな曲が多い。ラフなデモや、ライヴ音源が多いせいかもしれない。

THE SCREAM(『香港庭園』) スージー&ザ・バンシーズ
 【DISC1】
 01. Pure
 02. Jigsaw Feeling
 03. Overground
 04. Carcass
 05. Helter Skelter
 06. Mirage
 07. Metal Postcard (Mittageisen)
 08. Nicotine Stain
 09. Suburban Relapse
 10. Switch
【DISC2】
 01. Make Up To Break Up
 02. Love In A Void(John Peel Session 1)
 03. Mirage(John Peel Session 1)
 04. Metal Postcard(John Peel Session 1)
 05. Suburban Relapse(John Peel Session 1)
 06. Hong Kong Garden(John Peel Session 2)
 07. Overground(John Peel Session 2)
 08. Carcass(John Peel Session 2)
 09. Helter Skelter(John Peel Session 2)
 10. Metal Postcard(Demo)
 11. Suburban Relapse(Demo)
 12. The Staircase (Mystery)(Demo)
 13. Mirage(Demo)
 14. Nicotine Stain(Demo)
 15. Hong Kong Garden(Single A-Sides)
 16. The Staircase (Mystery)(Single A-Sides)


 「香港庭園」以降あまり関心がなかったスジバンに再度興味をもったのは、熊本市下通にあったマツモトレコードで聴いた「ピーカ・ブー」(88年)だった。突っかかるような曲調とアコーディオン、そしてアート・オブ・ノイズみたいな感じもカッコよくて、その場でCDシングルを買って帰った。




 輸入盤自体は上通りのウッドペッカーやOh!の方が数も多かったが、マツモトレコードの2階にごく少数置いてあった輸入盤には、意外な掘り出し物があった。輸入盤CDシングルの箱(まさしく箱だった)に入っていたのは、スジバンのほかプリファブ・スプラウトの「キング・オブ・ロックンロール」など。











香港庭園(ホンコン・ガーデン)

香港庭園(ホンコン・ガーデン)

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: ポリドール
  • 発売日: 1991/09/05
  • メディア: CD



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FIVE LEAVES LEFT / NICK DRAKE [ニック・ドレイク]

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『ファイヴ・リ-ヴズ・レフト』
 01. タイム・ハズ・トールド・ミー
 02. リヴァー・マン
 03. スリー・アワーズ
 04. ウェイ・トゥ・ブルー
 05. デイ・イズ・ダーン
 06. チェロ・ソング
 07. ソウツ・オブ・メリー・ジェーン
 08. マン・イン・ア・シェッド
 09. フルーツ・トゥリー
 10. サタデイ・サン


 僕がニック・ドレイクのことを知ったのは割と最近の話しで、フェアポート絡みの話題からだった。「フェアポートのプロデューサーだったジョー・ボイドが惚れ込んだ天才的なSSWで、残念ながら夭折してしまったアーティスト」がいるらしい、という話。それがニック・ドレイクのことだったが、ドリーム・アカデミーのヒット曲「ライフ・イン・ア・ノーザン・タウン」が彼を偲んでつくられた曲だと話とつながったのも、これまたずいぶんと後のことで、たぶんドリーム・アカデミーが解散した後のことだったと思う。試しに中古盤で買ったニック・ドレイクの1stアルバムを聴いて、僕は一発で彼のファンになった。

 26歳で亡くなったニック・ドレイク(1948-74)が生前残したオリジナル・アルバムは3枚。『ファイヴ・リーヴズ・レフト』は彼が20歳~21歳のころにレコーディングされた1stアルバムで、69年にリリースされた。1曲目にフェアポートのリチャード・トンプソンがエレクトリック・ギターでクレジットされている。また、ペンタングルのダニー・トンプソン(ベース)も4曲でクレジットされている。プロデューサーのジョー・ボイド自身も当時はまだ20代(1942年生まれ)ではあるが、20歳の若者のデビュー・アルバムとしては、今思うと破格の扱いと言っていい。

 基本ギターの弾き語りで、独白めいたヴォーカルや流麗なストリングスは内省的でストイックな印象を受ける。「スリー・アワーズ」で冷徹なギターを弾きながらつぶやくように歌う彼の声からは、孤独感や諦観、喪失感などが伝わってくるようだ。一方でオープニングのリチャード・トンプソンのアメリカンなギターや、ギターとチェロ、コンガの組み合わせがなかなかユニークな「チェロ・ソング」、軽快なピアノが印象的な「マン・イン・ア・シェッド」など、希望に向かって思索を重ねているような雰囲気も感じられる。シンプルだけど、物足らなくもないという絶妙なバランスも魅力的。



ファイヴ・リーヴス・レフト

ファイヴ・リーヴス・レフト

  • アーティスト:
  • 出版社/メーカー: USMジャパン
  • 発売日: 2010/11/24
  • メディア: CD



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Nothing More - The Collected Fotheringay / Fotheringay [サンディ・デニー]

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サンディ・デニーがトレヴァー・ルーカスとともに結成したフォザリンゲイ。2015年にリリースされた、CD3枚プラスDVD1枚の計4枚からなるボックス・セットは、全盛期のサンディのヴォーカルがまとめて堪能できる素晴らしい作品である。個人的にはトレヴァー・ルーカスのヴォーカルは必要なかったと思うが、そうしたファンの思いとサンディ自身の思いとのギャップが、バンドを短命に終わらせてしまったのかもしれない。

 詳細な解説は、『レコード・コレクターズ』2015年7月号に詳細な解説が掲載されているので、そちらを読むのがよかろう。セットの内容は以下の通り。

 ディスク1:唯一のアルバム『フォザリンゲイ』+ボーナストラック6曲
 ディスク2:2008年にリリースされたセカンドアルバム『2』+ボーナストラック6曲
 ディスク3:70年オランダのライヴ9曲+BBC音源7曲、
 ディスク4(DVD):ドイツの「BEAT CLUB」映像4曲

 ディスク2の『2』は、もともとジョー・ボイドがプロデュースした音源を元メンバーのジェリー・ドナヒューが完成させた作品。イギリスのインディ・レーベルFledg'ling Recordsからリリースされたものだが、これは亡き二人に対する敬愛が感じられる素晴らしい仕事である。
 もともとフォザリンゲイは、トラッド・ナンバー中心になっていったフェアポートに対して、サンディが自分のやりたいことを求めて恋人とともにつくったバンドである。ジェリー・ドナヒューはアメリカ出身で、『2』にはボブ・ディランの「I Don't Believe You」も収録されているが、フェアポートの『リージ&リーフ』にはディラン・ナンバーが収録されなかったことも考え合わせると、彼女の想いがかいま見えるような気がする。それでもやはり、『2』で最も素晴らしいのは、チャイルド・バラッドのトラッド・ナンバー「ジプシー・デイヴィ」だ。1stのCDにも収録されている既発ヴァージョンに加え、ボーナス・トラックとして「Joe Boyd mix」という別ミックスも収録されている(DVDには映像も収録)。ボブ・ディランもこの曲を取り上げているが、最初ディランの曲を聴いたときは、同じ曲だとは気がつかなかった。 『グッド・アズ・アイ・ビーン・トゥ・ユー』(92年)に、「 ブラックジャック・デイヴィ」というタイトルで収録されている。

 初出となったディスク3のBBC音源はなかなかの高音質で、ディスク4のDVDもクオリティは悪くない。惜しむらくは、2011年に公式リリースされたドイツ(エッセン)でのライヴ音源が収録されなかったことかな。



 このボックスのリリースにあわせて、ジェリー・ドナヒューはジェリー・コンウェイ(D)とパット・ドナルドソン(B)のオリジナル・メンバーに、新たに3人のメンバーを加えて6人組でフォザリンゲイを再始動させた。 https://www.fotheringay.com/
 新生フォザリンゲイは2016年1月に最初のステージを行い、6月からツアーも開始された。ところが7月29日にジェリー・ドナヒューが脳卒中に倒れてしまい、活動は停止を余儀なくされてしまった。英語版ウィキペディアによると、ジェリーの再起は困難らしい。
https://www.fotheringay.com/single-post/2016/01/04/Fotheringay-2016-Tour-Dates




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  • 発売日: 2015/04/07
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レコード・コレクターズ 2015年 07 月号

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